内容説明
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たいくつな日なんて一日もない!保育園に通うマキちゃんはとっても忙しいのです。ユーモアと涙と夢がいっぱい…。野間児童文芸新人賞受賞の名作に、未発表短編「マキちゃんとチェロ」、マキちゃん本人による「おおきくなったマキちゃんからのてがみ」を増補・新編集した決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっこ
55
見たことある絵だなぁと思ったら、"モモちゃんとアカネちゃんシリーズ''の挿絵を描かれた方でした。保育園児のマキちゃん目線で書かれたお話。可愛い!とっても可愛い。お母さんに構って欲しくて、でもお母さんはお仕事で忙しくて、なかなか上手に甘えられない。そんなマキちゃんの気持ちがとても丁寧に表現されていました。きっと作者のいせさんが、ご自身の娘さんへの贖罪とたくさんの愛情を込めて描かれたんだろうな。マキちゃんの気持ちもお母さんの気持ちもわかって、なんだか切なくなりました。マキちゃんをぎゅーっと抱きしめてあげたい。2017/07/21
ぶんこ
35
小学校に入るまでの子どもにとって、親の存在は絶対なのだと感じる本でした。子育て経験がないので、本の中のお母さんが冷たいように感じ、マキちゃんの寂しさを思って切なくなりました。最後にマキちゃんが写真家となり「おおきくなったマキちゃんからのてがみ」をかけるようになっていてホッとしました。マキちゃん目線でここまで描けるということは、仕事に夢中で子どもは目に入らなかった・・わけではなく、見てはいた、気にはしていたのだと、またまたホッとしました。2023/08/18
けんちゃん
27
読友さんにご紹介いただいてからずいぶん長いこと放置していましたがようやく読めました。きゅっと胸が痛くなるような、寂しさや切なさがちりばめられたお話です。絵描きとしてチェロ弾きとして邁進しつつ、子どもの髪の毛を切ったことすら忘れてしまうようなおかあさんに、がっかりしたり悲しくなったりしながらもその姿をしっかり自分に焼き付けているマキちゃんをぎゅっとしたくなります。でもそんな中にマキちゃんとおかあさんの絆もしっかり見えるのが救いですし、だからこそ今の麻木さんがあるのでしょうね。すてきな作品でした。2012/07/31
さゆ
24
子どもがまだ子どもだった頃、ああ、早く寝ないかなあ、とか、早く大きくなればいいなあ・・・と思っていた。もちろん可愛くないわけではないし、大切でないわけではない。けれど、子どもに付き合っていたら、いくら時間があっても足りない感じがしたし、母ではなく私に戻れる時間を奪われてしまうような苛立ちもあった。いせさんは絵を描くことに心を奪われた人だから、もっと葛藤があったのだろうな。大きくなったマキちゃんからの手紙のなかの言葉、「なにをそんなに・・・」に続く言葉は「おいかけていたの?」なのかなと思った。2011/11/25
アキ
19
妻であり母であり、かつ画家で絵本作家という、一人の女性の心の内が透けて見えるようです。あえて本というカタチに残すことで、母としての精一杯の日々をマキちゃんへの変わらぬ愛や希望への糧とすることを自らに託したのかも…。微笑ましく思ったのは、石井麻木さんによる「おおきくなったマキちゃんからのてがみ」と、それに続く作者の後書き「新編に寄せて」。その双方に綴られるお互いへの思いの一端。そっくりな羽をはやして、写すべき光と影、目に映る風景や心象を追いかける風のような日々に、母と娘の姿が重なる。2012/11/22
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