内容説明
覆面小説家のセシリアは、没落貴族の両親から逃れるために後見人の騎士ヒースと名目上の結婚をしていた。だがヒースが亡くなり、遺言でヒースの部下クラウスと再婚させられる羽目に。その上次の小説大賞を獲らなければ契約を切られる危機に陥る。が、最初は喧嘩腰だったクラウスがセシリアの小説のファンだとわかり、ふたりの気持ちは次第に近づいて…。文学少女と堅物騎士のラブロマンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
43
没落貴族の両親から逃れるため後見人の騎士ヒースと名目上の結婚をしていた覆面小説家セシリア。だがヒースが亡くなり部下クラウスと再婚を遺言される文学少女と堅物騎士のラブロマンス。次の小説大賞を獲らなければ契約を切られる危機のセシリアと持ち込まれる婚姻が煩わしいクラウスの契約結婚。二人を手のひらの上で転がすようなヒースの遺言を効果的に使いつつエピソードを積み重ねて不器用な二人の距離感の変化を繊細に描いていく展開は、ベタでしたけどなかなか良かったですね。ようやく本物の夫婦になった二人の今後をまた読んでみたいです。2017/11/21
ダージリン
43
今回はファンタジー設定なしで、登場人物もしぼっての偽装結婚から始まるラブストーリーです。主人公達が本好きなんで好感度増し増しでした(笑)。2017/10/06
フキノトウ
28
女であることを隠しセオ名義で小説を書くセシリア。セオの大ファンで、どこか武骨なクラウスがセシリアの前で熱くセオの小説を語るのが可愛らしく思えた。好きな小説の貸し借りをしたり、読後に語ったりと穏やかなふたりの雰囲気が好きです。2018/04/04
ぐっち
28
仲村つばきさんがコバルト参戦。読書を通して仲良くなっていく二人がいいですね。小説家ならではの葛藤もいいですね。2017/10/07
shizuca
22
ヒーローがまとも。たしかに。登場人物に悪役がいない素敵。夢に向かってひたむきに頑張るセシリアにとても好感が持てました。糖度は低めなので二巻くらいの構成でじっくり二人の恋愛もだもだを読みたい作品でした。くっつくの?ばれちゃうの?みたいな。お兄ちゃんキャラが良い性格してるからもっと引っ掻き回しに来るのかとも思いましたが物語は淡々と進み、いつの間にかセシリアが告白して甘々な展開に。こう、もっとクラウスのもだもだが読みたい。ラストはとても好きな〆方で、やっぱりこの作者さん好きだなぁって思いました。もっと読みたい2017/12/15