内容説明
由緒あるブロディ家の昼食会を訪れたティファニーは、偶然ぶつかった長身の男性の顔を見て、息をのんだ。なんてハンサムなのかしら――それは御曹司のクリスだった。彼との会話で心弾むひとときを過ごしたティファニーだったが、運悪く玉の輿狙いの女と誤解され、たたき出されてしまう。職を失ったあと病に倒れ、貯金は底をつきかけていた。次の家賃を払ったら、本当にもう一文なしだ……。そんなティファニーの苦境を知ったクリスが持ちかけたのは、愛人にならないかという提案だった。
■〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1998年の今回は、当時、女王ペニー・ジョーダンと肩を並べる販売部数を記録していた作家、サリー・ウェントワース。現在も大人気の愛人契約をテーマに描いた、心理描写の秀逸な1作をお楽しみください。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
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シリーズ物。ヒロインが貧乏=愛人になる。という発想が好きになれなかったけれど。持ち掛けたのはヒーローで、互いに惹かれながら本気にならないようにと躍起になるところはもどかしかった。ヒロインはヒステリックにならず愛人という立場を割り切って考えるあたりが気持ちよくヒーローも思いがけず男前でしたが、結局終盤になってやはりヒロインの考えたかに同調できなかった。自分が貧乏だからってお金持ちを批判するのは違うと思う。2021/09/24
me
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嘘つきのペテン師がヒロイン。お金に困窮し、残された道は・・ヒーローの愛人しかない!という思考回路を持つヒロインにドン引き。なんでそれが最後の手段?楽な道を選ぶ頭悪い女性だった。娼婦になるならホームレスで物乞いするほうがましだわ!くらいの気概はないのか。ヒーローやその従弟達を傲慢で偽善者だと責め立てるけど、服や小遣いを平気で要求する卑しいヒロインで魅力なし。ヒーローはヒロインに悪いことを何もせずいい人だっただけに、嘘ばかりついて知人男性サムを陥れて謝罪もしないヒロインにはもったいないと思った。2019/08/24