集英社文庫<br> 天空の約束(空の一族シリーズ)

個数:1
紙書籍版価格
¥638
  • 電子書籍
  • Reader

集英社文庫
天空の約束(空の一族シリーズ)

  • 著者名:川端裕人【著】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 集英社(2017/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087456479

ファイル: /

内容説明

かつて、いずれの時代にも重宝された能力があった――。“微気候”の研究者・八雲助壱は「雲の倶楽部」なるバーを訪れ、小瓶を預かった。八雲は、雲のアーティスト・かすみ、夢で天候を予知する早樹との運命的な巡り会いから、自分たちが代々受け継いできた“天候を感知”する能力を知る。果たして、「空の一族」とは?そして、小瓶との関係は? 脈々と続く一族の謎に迫る壮大な気象エンタメ!

目次

雪と遠雷
微気候の魔術師、招かれる
眠り姫は、夢で見る
観天の者、雲を名乗る
天空の妖精が、光の矢を放つ
分教場の子ら、空を奏でる
龍のみうろこ、悪戯をする
透明な魔女は、目の底で泣く
雲の待ち人に、届け物をする

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rico

15
天候を予知する一族。常人にはない力ゆえに、恐れられ利用され忌み嫌われるという設定は、そう珍しいものではないけど、不思議な雰囲気の物語。たんぽぽのお酒のきらめき、風や大気の動きなど、美しい描写が印象的です。過去と現在を行き来しつつ、壮大なストーリーが展開されていくのですが、伏線が回収しきれずモヤモヤ感が残りました。好みの設定だけに残念。続編はないのかしら。2017/12/11

Hepatica nobilis

9
これは良かった。捉えがたい『雲の一族』のたどった過去の足跡をたどる。戦時中、周囲に忌み嫌われながら戦争に協力させられる一族の闇の歴史が明るみになる。幼い子供たちを隔離監視する学校で、新任の女教師の目線で周囲の村人たちの差別と憎悪。現代の一族は過去の苦い経験から身を潜めていたり、能力への自覚さえも乏しくなっている。眠り姫や雲のアーチスト、『微気候』を操る建築家。この一族の物語をもっと読んでみたいと思った。その点書き込まずにあっさりしすぎているのがこの作者の欠点であり長所。2019/12/11

すいそ・はいどろ

7
「雲の王」の続編として書かれた本だそうですが、本ネタを知らなかったという迂闊さのわりには、なかなかおもしろかった。気象ファンタジーSFというか、空と雲、地球上の水循環という壮大なシステムを物語りとして語ろうという努力はなかなかのスケールです。ちょっと情緒的すぎるかなあと思わないでもないですが、テーマは好みです。初読みの作家さんで当たりだとうれしいもんです。2017/10/27

一五

6
天気の動きが見える人々。戦時中の話もかかわり 今に続く。なかなか。地元(奈良)は、天気は西から変わってくる😄2019/11/07

yamakujira

6
微気候研究者の八雲は、雲のアーティストのかすみ、夢で天気を予報する早樹、彼女たちとの出会いから空の一族の存在を知り、預かった小瓶に導かれるように訪ねた酒蔵で一族の歴史に触れる。能力が誤解されて怖れられ疎まれ利用された過去、だから能力を秘めて暮らす現在、自分の能力を知らずにとまどう若者、この手の話には定番の設定だし、主人公の八雲が流されるままラストを迎える物語は、なんだか消化不良のまま終わってしまった感じだ。八雲に大きな使命が課されたかと思ったのに、彼の役割は語り部にすぎないのか。 (★★★☆☆)2019/05/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12347067
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす