内容説明
気象台に勤務する美晴は、息子の楓大と二人暮し。ある日、自分たちが天気を「よむ」能力を持つ一族の末裔であることを知る。美晴にも天気を予知する不思議な能力が出現し、特別研究チームへの参加を任命される。それは、代々“空の一族”が担ってきた「外番」の仕事をすることを意味していた。「外番」とは、そして一族の「役割」とは一体何なのか? かつてない気象エンタメ小説、ここに開幕!
目次
序 章 台風の目
第一章 八月の世界樹
第二章 月光環
第三章 ナーガの雨
第四章 目の壁
第五章 惑星波
終 章 アコウの根
謝辞など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
98
気象台に勤める美晴は、天気を“観る”雲の一族であることを知らされ、その能力が開花する。同時に、特殊な力を利用しようとする人々も現れ…。さまざまな気象観測の技術が現に使われているものなのかSFなのか、私には判然としないけれど、空のダイナミックなドラマは面白かった。雨を降らす竜を御し、巨大モンスター“台風”に立ち向かう。川端さんって、作品の振り幅が大きいな。2017/09/30
coco夏ko10角
32
気象台で働く美晴は小学生の息子と二人暮らし、天気を「よむ」一族の末裔だと分かり…。気象×エンタメ×ファンタジー。美晴の性格がなんだか読んでて疲れた。楓大が主人公の冒険・成長ものにした方が面白くなりそう。2016/10/30
yumiDON
30
天気を読む一族の美晴。気象台に努める彼女にあるプロジェクトチームから誘いがかかる。一族と言ってしまうと何だか壮大に感じるが、現代ファンタジーでそんなにファンタジー色は強くない。もっとバリバリ一族が活躍すると思いきや、何だか謎の展開に…。“お天気もの”って読んだことがなかったので、雑学部分はおもしろかった。2015/10/01
ist
17
気象台に勤務する美晴は、自らが空を読む能力を代々引き継ぐ一族の末裔、ということを知る。 ベテラン気象員高崎やプロジェクトで知り合う黒木、行方不明の兄、郷との関わり、ユキ婆リク婆、失くした両親の秘密、能力を顕現させる息子楓太の未来について悩む美晴、ピッピやアーチーとの出会いを通し、気象を人工的に制御し人命を守るため、善を為すため、最新の気象科学と空を読む超能力を合わせ、強力な台風に立ち向かっていくところなど、胸が熱くなる場面は多い。 著者のあとがきから、雲を眺めたくなる。2015/09/08
nonたん
16
読みづらさはあるんだけど(いきなりどっか飛んでいく感じ)、面白かったっっ!雲雲雲!ハケハケの雲!台風に突っ込め!見てみたい台風の中〜♪気象ファンタジー。続き書かないですかね。2015/08/10
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