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内容説明
リハビリテーションに奇跡はない、しかし進歩はある──「この手足はなぜ動かないのか」。身体にのみ目を向けた旧来の運動療法は、脳卒中片麻痺患者の回復への期待に応えることができず、敗北を重ねてきた。損傷しているのが神経回路網なら、治療すべきは脳であり、「中枢神経系」の再生をはかるべきである。イタリアで産声をあげた認知運動療法の確かな歩みは、ここに始まった。すべては人間再生のために。
目次
はじめに──身体の可能性を探求する旅
序 章 怪物との闘い
第一章 脳損傷により身体に何が生じるのか
第二章 ホムンクルスの脳科学
第三章 脳のリハビリテーション
第四章 認知運動療法によって何が回復するのか
おわりにかえて──見果てぬ夢
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パスティル
2
脳血管疾患を抱えた方に対する熱い思いが伝わりました。あきらめずに治療を展開する方法論が、やや哲学的な引用も交え書かれてます。納得しました。麻痺を諦めない。従来のリハビリテーションとは違う興味深い本です。2014/05/03
にいにい
1
従来からのリハビリとは異なる認知運動療法の必要性を提唱しています。残された運動能力を使って最低限の生活レベルへの引き上げを図る現状のリハビリテーションでは限界があり、自己の身体を患者に意識させるような脳の再生を考えないと進歩がない、という考えには納得するものがありました。基本的に自分には難しく読むのが苦しかったです。時には哲学書?という部分も多く、きっとロマンチストなはずの宮本さんの文章も時々気になりました。2011/06/18
s_n
0
脳へとアプローチする認知運動療法提言書。脳損傷にまつわるあれこれを復習した感。三章以降は臨床家や理学療法士を志す学生向けか。2016/03/03
Ishida the Brain Damaged
0
イタリアで考案された脳卒中による身体麻痺のリハビリ法の、認知運動療法の概説書。個人的な経験的にこのような考え方は有用であるとは思うのだが、如何せん書き方が衒学的。詩的な抽象的な記述か、やたら専門的な細かい専門用語の羅列しかない印象。筆者はもう少し自分の理解を整理する必要がある。
ひー
0
脳卒中など脳の損傷によって身体が麻痺になった人々の治療には、マッサージやストレッチなどの身体のリハビリではなく、患者の身体への意識を変化させる脳のリハビリ、すなわち認知運動療法をとるべきだという本です。第一章では、右脳に損傷を負った人が左側空間をとらえることができない片側空間無視、手足を切断しているのにも関わらずその存在しない手足を動かす感覚をもつ幻肢などのさまざまな事例から脳と身体の関係性について説明しており、面白かったです。
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