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内容説明
データサイエンティストを目指す人、社内でデータ分析組織に携わる人、
これから同じような組織を作りたい人、イノベーションや業務改革を成功させたい人に!
日経情報ストラテジーが選ぶ「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」の初代受賞者である、大阪ガスの河本薫氏による待望の2冊目となる本。同氏が所長を務めるデータ分析組織「ビジネスアナリシスセンター」の生い立ちから数々の失敗、乗り越えてきた壁、そして分析組織のリーダーに求められる信念と行動を初告白します。
社内外の誰からも注目されていなかった無名のチームが、いかにして日本一有名なデータ分析組織に生まれ変われたのか。チームを率いる著者がこれまで語ることがなかった苦悩や挫折、そして、ある日突然有名になってからの状況の変化などを、余すところなく赤裸々につづった一冊です。
本書はデータ分析の手法の紹介にはフォーカスしていません。なぜなら著者は「データ分析は業務改革やイノベーションを実現するための手段の1つに過ぎない」と考えているからです。むしろ、チームのメンバーとデータ分析でイノベーションを起こすという「ミッション」を共有し、問題を解くことではなく会社に役立つことに価値を置く「カルチャー」を育み、社内の事業部門から「信頼(レピュテーション)」を勝ち取ってイノベーションを達成することがデータ分析組織の役割であり、責任範囲であるという持論を展開します。そのために必要なノウハウや社内での話の進め方、人の巻き込み方などの経験談をふんだんに盛り込みました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
211
著者の講演を聞いた事もあるが、会社の組織の中でデータ分析する部門というのはどうしても軽視されがちだけど、組織的に動くことの大切さを知った。会社を変える分析の力から読んでいるが面白い。2020/04/26
ハッシー
91
★★★☆☆ 日本一有名なデータ分析組織の所長である著者が明かす、分析組織の全貌。社内で注目されていなかった無名のチームが、日本一のデータ分析組織に生まれ変わるまでの軌跡を振り返る。データの分析の紹介はあまりなく、人材育成も含めた組織論やリーダー論に多くのページを割いている。ほとんどの説明が3つの理由や手法で示されていて、論理的で分かりやすい。データ分析は業務改革やイノベーションを実現するための手段の1つに過ぎず、会社の事業に貢献してなんぼという考えに共感。著者の大阪ガス愛が感じられる本だった。2019/03/03
Kentaro
42
大阪ガスは、データ分析センターを本社に移したことで転機が生まれた。本社勤務になると、物理的にも心理的にも事業部門との距離が縮まったおかげで、情報通信部に席を移してからは事業部門との打ち合わせの回数が目に見えて増加した。さらに、本社にいると打ち合わせがなくても、エレベーターや食堂で事業部門の担当者と出くわす機会が増える。たまたま会うと思い出したかのように「相談したいことがあるから、あとで連絡するよ」と、新たなデータ分析の話に発展することも多くなる。物理的な距離の近さの大切さを身に染みて痛感したという。2020/02/24
あまつ
24
データ分析というだけで市民権を得ていない時代から泥臭く分析を行い、周囲から強い信頼を寄せられる組織まで育て上げた筆者。素晴らしい。現代の、AIのような手法を使う場合でも忘れてはいけないマインドが濃厚に描かれている。分析を持って会社で成果を出そうとする人はぜひ読むべきだと思わせてくれる本。2022/04/06
しゅわっち
22
題名とは裏腹に最小人数の組織の大企業でのあり方を説いた本に思いました。分析も高度化すると人間の勘と経験と同様なように言語化が難しくなるように感じました。それを採用してもらうには、相当の成功率しかないことも表しています。個人的には、データー分析がたとえうまくいっても、面白みを感じないのでないかと思いました。普段 何かあると原因等を考察し、対応するから面白みがあるように感じます。それをデータ分析で原因を見つけ、行動に移すのは、ただ単に頭を使わず作業してるようにも感じました。2021/05/15