内容説明
県警内部、全員敵!? 千葉県警の警察官が殺された。捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。陰で〈アマゾネス〉と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった……。思わぬことから殺人事件の濡れ衣を着せられた冴子。自分の無実を証明できる猛を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!? 冴子は真犯人にどう立ち向かうのか? どんでん返しの帝王と呼ばれる著者が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
260
刑事殺しの濡れ衣を着せられた主人公・高頭冴子警部が、8歳の少年と一緒に逃避行しつつ、反撃するサスペンス。中山さん作品の中ではエンタメ系に属する軽めの内容で、展開はスピーディでサクサク読め、キャラ立ちしたメンバーたちの姿も目に浮かぶよう。予想できる構図だしミステリではないので、得意の「どんでん返し」は不発だが充分に楽しめた。残念なのは、少年の描写が在り来たりな事…彼と冴子の交流をもっと書き込めば「ベタに感動できるのに惜しい!」と思った。多くの作品に登場してる名脇役、ヤクザ・山崎の活躍は嬉しかった。2018/04/19
fwhd8325
229
警察の不正、貧困問題など折々、問題は提起しているけれど、あくまでもスーパースターの誕生というエンタテインメントに徹した作品だと思います。「荒唐無稽な」と思う場面も多いのですが、そこは割り切って楽しみました。2018/04/23
ナイスネイチャ
215
単純に面白い。仲間の刑事が殺され、目撃者の8歳の児童養護施設から脱走してきた少年と真実を暴く。犯人は早い段階で分かっていて逆に濡れ衣を着せられ逃亡する。2時間ドラマ観てるような息もつかせぬ展開。大阪の西成区が出てきたのもワクワクしました。🅻2018/03/11
きいたん
210
近頃の中山七里は以前よりもいっそう現代の様々な社会問題を主軸として物語を組み立てる傾向が強い。中山七里の新刊発行は2,3ヶ月に1冊という超速筆。その速筆をもってしてもネタが尽きない社会問題…現代社会はそれほどまでに社会問題が豊富なのかというのが今回の読中、辟易したことだ。物語そのものは安定のエンターテインメント小説。なじみの宏龍会・山崎を登場させながらも、アマゾネス高頭冴子という新キャラで新風を巻き起こす物語展開はさすが!上手く行き過ぎなところはあるけれど、そこは物語なのでアリ!今後の冴子の登場が楽しみ!2017/12/28
takaC
207
組対の玄葉昭一郎課長の自宅がある辺りは並みの公務員が家を建てるような場所じゃないようなところというのは本当かしら。というかこの人の西成署の取調室での語りによると実はキャリアだったのね。ホンマかいな。書き損じじゃないのか?2018/02/08
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