内容説明
日本の敗戦が決定的となった昭和20年6月。槍ヶ岳での再会を誓った5人はそれぞれが懸命に時代と闘っていた。米軍語学兵は上陸後の沖縄で、中国人は七三一部隊の鉄格子の中で、そして日本人も……。8月15日、ついに戦争が終結。歴史と運命に翻弄され続けた5人の若者は槍ヶ岳で再会し、5つの石は山頂に還るのか!? 愛と友情、生きることの意味を問う森村文学の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
28
沖縄戦終結後も続く悲劇、悪魔の七三一部隊、特攻隊、原爆投下…。 下巻に入っても読むのが辛い場面が続きますが、「槍ヶ岳の誓い」が果たされるのか気になり、ページをめくるスピードはアップしました。 戦後50年を期して書かれた作品ですが、それから20年経って新装版で出版されたのは、現在の社会がもう一度「あの戦争」の意味と平和について問い直されるべき状態にある…ってことなのでしょうね。 若者の自由や未来を奪う戦争の酷さ。 こんな時代を二度と繰り返してはならないと、改めて強く思います☆2016/01/21
あすみ
1
山岳ミステリーというよりは戦争小説でしたが、続きが気になってどんどん読み進めちゃいました😋 戦争の悲惨さ、 死にたくない米兵と死を厭わない日本兵の壮絶な戦、 戦時下における米、中、日の友情、、、 石は巡り巡って、、、 二次大戦マニアにはもってこいの作品でした👏2021/05/20
ひつじパパ
0
5人揃って、槍ヶ岳に石を還す事は出来なかったが、でも生き残った者がそれぞれ誓いを果たした。約束は誓って果たす。それにしてもこの上・下巻を読んで共通しているのは、戦争は若者の希望や夢をもずたずに切り裂く。私達は風化していく戦争から得た教訓を生かして、少しずつでもいいから行動を起こしていく事が大切だと思った。何も今からデモに参加したり、平和団体に参加するとかではなくて、身近な一人を大切にしていくことが私達に出来る行動だと思う。2019/09/11
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