内容説明
日本大使館の門前に突如「慰安婦像」が設置され、政権末期の大統領が竹島に上陸し、天皇に対して極めて非礼な発言を行なった! そのとき日本の代表者としてソウルで全権大使を務めていた著者が、緊迫した外交戦の舞台裏を明かしながら、日韓の対立構造を解き明かし、反日世論におもねる韓国政府にもの申す。また、歴代韓国大統領の対日戦略とその時代の両国関係を考察し、今日の「反日」と「嫌韓」に至る道程をわかりやすく説明し、朴槿恵大統領が「歴史認識」に固執するその背景を明かす。40年間韓国と関わってきた著者だからこそ知りえる韓国の人・モノ・文化論等も語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
22
著者は2012年まで韓国大使だった人物。在任中は、日韓関係が劇的に変化し両国の対立が激化していった時期に当たる。そうした事態を、この大使はこういうふうに考えていたのか、ふうむ…。拉致問題を含む日朝関係や日韓問題には、エリート外務官僚たちに重い責任があるのではないか?2015/11/30
金吾
20
読みやすい本でありますが、元韓国大使が書かれた本ですので期待値が高すぎたのか、内容的に第三章を除き新たに得られるものは少なく対策も平板的のように感じました。また日韓関係を考える度に朝日新聞や政治家の責任感の欠如を考えさせられますが、外交官たちにも責任はあるように感じました。2022/02/06
南北
10
元韓国大使の著者が日本と韓国が対立してきた真相について述べています。もともと韓国では親日と表明することは困難であり、歴代韓国大統領も親北朝鮮か親中国かの違いはあっても反日の立場は共通していること、韓国の外交官に日本通が少なくなったり、遠ざけられたりしていることが要因だとしています。対応策としては日本側が安易に譲歩するのではなく「事実」に基づいて主張していくことだということですが、一見民主主義国家のように見える韓国の中身は古代国家と共通する部分があることを考えるとかなり困難な道のりではないかと思います。2017/06/30
tak
9
ソロソロ、ナンとかならないのかな。ちょうど、濡れ衣を着せられたとする記者のポッドキャストを聞きながら読んだ。『ウソも百回言えば...』というのは、他人事ではないよね。2015/06/27
ばぶでん
8
元駐韓大使の著作。やはり抜本的な日韓関係改善は難しい。確かに安全保障等大局的観点からは朝鮮半島が中国勢力下に組み込まれるのを拱手すべきではないし、そのための外交努力にも頭が下がる。また、自分の僅かな経験からも韓国人個人個人は理性的で、反日で凝り固まっているわけでもない。しかし、集合体としての、そして公的な韓国の思考様式が強烈な反日なのは不変だろう。ゲーム理論的には、従来のように日本が一方的に協調姿勢のみ示すのではなく、相手が示すのと同程度の協調・裏切りで応じるしっぺ返し戦略をこれからとるべきではないか。2017/06/13
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