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内容説明
海辺の女教師ものがたり、快心の完結編! 動物の死体を収集している理科教師・暁千夜子。友人を亡くした過去を持つ彼女のもとに現れた訪問者をきっかけに、物語は大きく動き出す――。描きおろし後日談やサイエンス豆知識もたっぷり収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっちゃんず
21
親友の死を受け入れられない主人公。そして、周囲からのいろいろな働きかけを経ての、死の受容、そして自分の前進。派手な話ではないし、最後は予定調和のハッピーエンド、なのかもしれない。けれど、作り手ではない読者側が消費者として言う「よくある物語」を、作品としてきちんと組み立て、読者に納得させて終わらせることができる作者は、得難い才能を持っていると思うのです。板倉梓さん、しばらく追いかけたいと思います。2015/04/25
橙夜(とうや)📚
11
読み始めるまで、こういう話とは思ってなくて。暁先生はずーっと独りで苦しかったんだろうな‥と思ったらボロボロ涙が。でも、少しずつ前に進めてよかった。14限目の、最後のおばあちゃんの言葉が一番印象に残りました。いなくなっても、ずっと一緒。2015/10/25
祐樹一依
3
【◎】センシティブな内容がさらりと描かれるが、この「解釈」はたぶん、多くの人にとってすとんと腑に落ちるところがあるだろう。言い訳ではない。読んでよかった。コンパクトにまとまった死生観をみせる物語でした。2023/01/14
ねんこさん
2
暁の過去と彼女が死体に拘る理由が描かれる第2巻、そして完結編。多分タネを明かせば凄く地味で、はぁそうなんですかという感じだろう。自分から見ても地味だと思った。しかし作品初期からの空気的にはこの地味さで間違ってないと感じる。友人の死に立ち会えなかった事で自分を責めて心を閉ざしていた女性が、人々との出会いの中で少しずつ心を溶かしていく。ただそれだけの話しだが、小さな海辺の町のスケール感にはぴったりと嵌っている。心残りとしては暁と晴依の物語をもう少し掘り下げて欲しかった。あと海里くんは俺的に全然オッケエよん。2012/06/24
YS-56
2
まだ少し寂しい感じなのは、失われたものをまだ想っているから…?でも、春は近いようです。続きを見届けられないのが残念ですね。2011/09/16