内容説明
あの頃の魂が熱くなる――。直木賞×山本周五郎賞W同時受賞作家による至高のバンド小説! 2010年、宮城県仙河海市。中学時代から続けたバンドが解散した匠は高校の軽音楽部の扉を叩いた。失意も一転、部長の美少女・遥にひとめぼれ。彼女への恋心をきっかけに、少年は一つの目標を見つける。「このまちに初めてのライブハウスをつくろう――」地元の縁を巻き込みながら交差していく遥の過去と匠の未来。そして、あの春がやってくる。解説/尾崎世界観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
21
☆4 今までに読んだ熊谷作品とはかなり毛色が違うなあ。ヒグマだのマタギだのアテルイだの重厚な作品ばかりだったから現代の男子高校生が主人公ってのはなんだか新鮮。バンド活動に明け暮れてみんなの憧れである遥先輩(自分の美貌が相手をどれだけ惑わせているかわかっていない罪な女)と両思いになってみんなで協力してライブハウスを立ち上げて…なんだこの青春大爆発は。羨望と嫉妬を感じつつ読了です。2022/09/27
ソラ
18
音楽というよりかは地域活性化を絡めた青春小説かなという感じ。ストレスになるようなこともなくすっきりとした話でした。2019/01/12
山下哲実
17
図書館本、読了!高校生の青春物語でした。面白かったけど私が今、読みたいというものでもありませんでした(-_-;)2018/04/28
しぇん
10
田舎でバンドやるの大変なんだなーと。バンドの話半分、青春の話半分といった感じでしょうか。高校を跨いで活動していたバンドが解散してしまうところから始まる物語と。音楽活動したこと無い自分でも田舎でやるのは大変なんだなと、伝わってきました。話の主軸はどちらかというと個性強い先輩ヒロインとの関係だったなと。最後に震災の話を絡めてきたのはよくわからなかったけど、前を向いて進もうとしてるあたりはこの物語らしいのかなと2017/11/03
ソラ
7
【再読】2019/02/09