内容説明
タケルは、荒野をさまよう機械どもを狩り、ジャンク屋に部品を売り払うのを生業とする狩人だ。ある日捕らえた機械が突然奇妙なことをしゃべりだし、タケルは半信半疑ながらその提案に乗って、花屋のカーシャと電脳調教師の鴉とともに荒野の果てを目指すことになってしまう。人類の技術文明が崩壊し、荒野には危険な機械どもがさまよう混沌の未来、衰退の一途をたどりつつある人類は、起死回生の一手に打って出るのだが?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫伊
19
動物の代わりに自動機械が跋扈する世界。とある機械に出会い、いろいろなことに巻き込まれていく。キャラクターのテンポの良い会話は読みやすく面白いのだけれど、機械たちのイメージが掴めなかったのが残念だったのと、キャラクターの関係と過去がもっと見たかった。機械の言い分は好みだった。2019/08/11
ヤギ郎
12
狩人は荒野をさまよう機械を狩り、その部品をジャンク屋に売って糊口をしのいでいる。ある時、主人公の狩人・タケルは「しゃべる」機械に出会った。普段はしゃべらない物(それも狩の対象になっている!)が突然しゃべりだしたら驚くよね。そのしゃべる機械はなんと金になる話を持ってきた。上手い話には裏がある・・・タケルは「機械どもの荒野」で大暴れ。後半がいまいちなのは残念。それでもおもしろかった。2019/12/17
ヒロユキ
12
野生化した機械たちと人類の対立を描いたSF。軽い感じでサラッと読めて楽しめましたが、この表紙は、ちょっと…外で読むのをためらわせますね。そういえば神林長平さんの作品で「野生のコンピュータ」ってのがあったな…なんてことを思い出しました。2013/07/15
みやしん
5
2~30年前に流行ったサイバーパンク+フロンティアストーリー。朝日ソノラマかハヤカワみたいと思ったら案の定、前者で出たモノを後者で再販。星界の作者とは知らなかった。ビキニアーマーの次は表紙のようなサイバーアーマーが流行ったなあ。ドンパチを最後まで控えていたからヤマ場に欠ける。素材と盛り付けに拘っているのに、調味料をおざなりにした料理みたい。2019/03/07
けいちゃっぷ
4
意外な展開。ラスト、私なら楽な方を選びそうw2008/04/14