内容説明
「風神の子」と恐れられ、北条氏に仕える忍びの中でも、風魔の小太郎は、桁外れの巨躯と相まってその能力は抜きんでていた。その小太郎が武田を滅亡に追いやった織田信長より名指しで呼び出される。待ち構えた信長は、進上馬に乗り小太郎に銃口を向ける。そして、発射された銃弾の行方は――。猛将らと闘った希代の忍び『風魔』、その知られざる物語。戦国の世に恐れられた伝説の巨漢、ふたたび参上!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
47
北条家の忍びで箱根を根城に、風魔小太郎の超人的活躍が面白かった『風魔』の外伝は小太郎と,彼と縁の人たちの前日譚/後日譚全5話の短編集で、各話主人公も変われば時代も異なっている。それでも少年小太郎が織田信長から名指しで呼び出される冒頭「魔王の風」から、最後小太郎の息子が登場する「南海の風」まで、結構楽しく読み終えました。同時に風魔小太郎のキャラクターの素晴らしさを再確認。もう一度新作で出会いたいものです。2023/10/16
ポチ
43
外伝5話。それなりに楽しめた。2020/04/25
ゆうこ
4
風間小太郎が好きだ!風魔外伝で龍と呼ばれた小さな古河公方氏姫と小太郎から始まる外伝は、シャムから来た使節団の一人、体の大きなセーンという若者の素性を明らかにして終わる。この前読んでいた嶽神は武田側から、風魔は北条側から同じような時代のことが書かれている。織田から徳川にうつるこの時代、なんと魅力的な忍びがいたんだろうと思う。驚異的な身体能力を持つ小太郎は、しかしそれだけではなく家康と交わした約束は最後まで守る男らしさも持つ。このシリーズに出会えたこと、本当に良かった。2017/08/24
りんふぁ
3
風魔って小説の外伝だった。多分サブキャラたちの短編集。知らなくても魅力的なキャラばかりだったから、風魔を読みたい。2020/06/21
しのび
2
忍者小説の最高傑作の一つである「風魔」の外伝。その後的な要素もあり、「風魔」ファンの者にはたまらない内容だった。2018/05/03