内容説明
幕末を駆け抜けた鬼鉄こと山岡鉄太郎。剣豪の疾風怒涛の青春。
父は小野派一刀流の宗家。「着物はボロだが心は錦」の六尺二寸、天衣無縫の怪人。
幕府講武所の剣術世話役を務めて四年目の二十五歳。
父は浅草の御蔵奉行をつとめた六百石の旗本小野朝右衛門、小野派一刀流の宗家でもあった。その四男の鉄太郎は少年期、剣に天賦の才をみせ、江戸では北辰一刀流の千葉道場に通い、激烈な剣術修行に明け暮れた。父の病死後、二十歳で格下の百俵二人扶持の山岡家に婿入りし小野姓を捨てた。幕府講武所の剣術世話役をつとめて四年目の万延元年三月三日、桜田門外で……。
若き日の山岡鉄舟、新シリーズ第1弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Totchang
6
奥方のお英さん、凄い人なのかどうか良くわかりません。参考資料に「鉄舟夫人英子談話 女子道」が入っていますので、森真沙子氏も彼女の人間像を描くのに苦労されたのではないしょうか。シリーズ一作目ながら2番目に読み終えました。2017/12/06
天笑院たか姫
2
小野派一刀流の宗家の四男・鉄太郎が小野姓を捨て、格下の山岡家に婿入りし、幕府講武所の剣術世話役を務める。そんな鉄太郎の側で営む煮売屋の娘・菜の目を通して鉄太郎の生き様を描いている。真直ぐな姿勢ゆえ極貧を脱しない妻の姿が哀れでした。2017/05/12
Giyaman Teialuji
0
こらなかなか良いねえ、作者は文章が上手いわ。2017/11/24