内容説明
フランスに囚われていた獅子心王・リチャード1世が帰還した!王位を狙う王弟・ジョンと、リチャードとの戦いの時は迫り、軍勢はノッティンガムに集結する。それぞれの事情を抱え、帰る場所もなくシャーウッドの森に集った者たち――トマス、アラン、そして元聖堂騎士団のニコラスたちも、この戦いに強い思いをいだいていた……。自由のために戦う男たちの、「悪」をもって「邪」を討つヒーロー活劇、ここに完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつぞー
31
『ロビンフッド』物語です。トマスを始めそれぞれの視点で森に入った理由が語られつつ、民の事情、そして獅子王・リチャードとその弟ジョンとのノッティンガム城への戦いへと続いていきます。 ロビンフッドは一人ではなく複数の人の集合体という形であるからこそ、民がロビンフッドを求めたその願いが伝わりますし、また実態のないロビンフッドをどうするのかという楽しみもあります。 怪盗とか義賊とかが大好きなので、もちろんロビンフッドも好き。 設定も面白かったです。もちろんこの作品もです。2016/11/28
punto
5
今の価値観で考えてみると、宗教戦争を起こすなんて迷惑な話だ。王様が国にいないから国が乱れるというのもあるが、確かに戦争にお金と労働力をとられるのはツラい。フィリップ王の解釈が新鮮でした。ストーリーも良かったが、歴史的説明が興味深かった。2017/12/28
火烏
4
ティモシー・ダルトンがフィリップだったっけな、冬のライオンなんてことを思い出しながら。ロビン・フッドってなんか映像で見た記憶があるんだけど何だったかわからん。もやもやしながら読んでた。きれいに終わったのに。私の残念な記憶力のおかげで残念2016/11/25
ざっきー
2
【感想追記】あれ? 感想を書いていませんでした。上下巻できれいにまとまったと思います。もう一度読んでみたいな。2017/06/18
ときわ
2
下巻に入って面白さが急増。つらい場面もないと現実感が薄れてしまうから仕方ないけど、やっぱり死んじゃった人がいたのは悲しい。ロビン・フッドの正体にはつい納得しちゃいました。へ~そうだったのねなんて。2016/11/24