内容説明
民を救わぬ政治を「善」とするなら、俺たちは喜んで「悪」を貫こう――。悪政が民を圧迫する12世紀イングランド。トマスは、騎士の家に生まれ、本来ならその跡継ぎとなるはずだったが、異母弟のため家を出る道を選ぶ。行くあてのない彼が迷い込んだのは、無法者たちが集うというシャーウッドの森で……。もう一つのロビン・フッド物語、ここに開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつぞー
28
12世紀イングランド。 獅子王・リチャードは十字軍に遠征し捕虜となったことで争いが始まろうとしていた。 身代金のために増税されるなど悪政が民を圧迫。 継母との折り合いが悪く森に入ったトマスは飢えた時に、食事に誘われた。 美しいラテン語を話すニコラス、大男のリトル・ジョン、フランスの血を引くアラン、同じ年の少年・マッチ。 シャーウッドの森には無法者たちが住み着いていた…。 2016/11/27
ショコラテ
12
図書館のお薦め棚にあって、通りすがりにジャケ絵に魅了されて連れて帰った本。ロビン・フッド伝説がいかにして生まれたか、にシャーウッドの森の魅力的な無法者たちを絡めて紡いだ物語。広大な森というものを体験したことがないので、軍隊に攻め込まれても、森の別の場所に逃げられるという広さがどうしてもイメージできず。ロビン・フッドは子どもの頃とても好きな物語だったので、下巻も楽しみに読みます。2019/10/06
punto
6
ホワイトハートから読んでいますが、卒論がロビンフッドの時代だっとは、作者様の御趣味は筋金入りだったんだなぁと思いながらあとがきを読みました。ということで、この作品にはこの時代への愛があふれていました。ずっとリチャード獅子心王=善、ジョン王子=悪役と思っていたのですが、そんなに単純なものではなかったんだなぁ。ロビン・フッドは出てきませんが、リトル・ジョンは出てきてちょっと嬉しかったです。2017/12/26
虹色魚礁
4
物静かな元修道騎士ニコラス、皮肉屋で弓の名人レイフとその従兄弟ウィル、心優しい大男のリトル・ジョン、フランス人の血を引く優男のアラン、騎士階級の家から逃げてきたトマス。シャーウッドの森に住むならず者の彼らは、富める者から奪い貧しい者には分け与える義賊。人は彼らをロビン・フッドと呼ぶ。各々のバックグラウンドが語られて、この後誰を中心にどこへ話がいくのかな。時代背景もしっかり、文体も硬派。バンダルシリーズとともに私は好きです。ラノベのせいか展開が駆け足なので、いつか腰を据えた長編を書いて欲しいな。2017/01/15
ときわ
3
シャーウッド?もちろん知ってるよ!あれでしょ?と思ったけど、実は詳しい話は全然知らないことに気がついた。そうか、超人気の話なのでいっぱい書かれているわけね。だったら駒崎版が一つ加わってもイギリスの人は気にしないでしょう。足のない獅子とバンダルを混ぜたような感じで面白いです。2016/11/24
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