内容説明
紹介した作家176人! 取り上げた作品488作!
時代小説大好き――だけれど次に何を読めばいいのかわからない。
そんなひとのために「次の一冊」を教えてくれる歴史・時代小説ガイド決定版。
書店の店頭をにぎわせる時代小説に歴史小説。巨匠から新進気鋭の書き手までがひしめく中で、「何を読めばいいのかわからない」という悩みをかかえる読者は多いはず。そんな読者のために、「三国志読み比べ」「関ヶ原の小説あれこれ」「幕末」といったワンテーマの読み比べから、大河ドラマや時代劇の原作や原案となった小説、果ては「江戸のお花見」「和菓子の話」「僧侶モテモテ小説」など歴史トリビアにまつわる時代小説まで、いま時代小説について楽しく紹介させたら日本一の大矢博子氏が楽しそうにオススメします! もちろん歴史女子たちが萌える「新撰組」も。
ほかに司馬遼太郎・池波正太郎・藤沢周平・平岩弓枝といった巨匠の名作の紹介、書き下ろし時代小説シリーズについても「歴史・剣豪編」「市井・人情編」の2タイプにわけて紹介しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
141
大矢博子氏の文章は、よく文庫本の解説で読んでいた。しかしこうして一冊の本として読むと、章のタイトルが何らかのパロディーだったり、本文がユーモラスであったり面白い人に思えてくる。一冊一冊を丁寧に解説していく内容ではないが、圧倒的な量をとりあげて簡潔に面白そうに紹介。私が読んだことのある作品がちょくちょく出てくるのも嬉しい。テーマごと分けて読みくらべするのも興味深い。新選組の章は、著者が萌えはしゃいでて可笑しい。歴史時代小説初心者も、それなりに読んでる人にも参考になるガイドに思う。2019/04/19
とん大西
104
真面目なんだかフザケてるんだか(多分、大真面目にフザケてるんでしょう(^o^;))。面白かったです。歴史読書漫談のトークライブみたいな心地よさ。ジャンルも豊富、切り口もアバンギャルド、紹介作品も数多ありで守備範囲も広がりそう…。何より、失笑ギリギリの各タイトルがハマる!馬鹿馬鹿しいと思いながらも吹き出してもうたょ。★『武器用ですから』…これ、一番ツボやった…。2018/05/15
aqua_33
84
ちょいちょい読むようになった歴史・時代小説。そんな中、読メでこのような本があるのを知り、手に取りました。まず目次タイトルが「そして輝くウルトラ僧」だの「三国な戦士のテーゼ」など全てが駄洒落となっている。目次を読むだけで「ふふっ」となるのに本文における各小説の紹介口調が何とも面白くて興味を惹き付けられる。これ、図書館本だけど、購入&永久保存決定です。《2018年46冊目》2018/03/03
ポチ
64
ガイドと言うよりエッセイ⁈同じ題材でも作家による違いなどを、わかり易く楽しく紹介していて面白い。大矢さんて面白い人なんですね。2017/12/24
那由多
59
歴史小説・時代小説好きならば必読の書。今まで興味のなかった傾向のものも、楽しむポイントや見どころを面白おかしく紹介しているから、読みたいリストが大量に増えること請け合いです。のっけから銭形平次の原作が気になり、好きじゃなかったタイムスリップものに引き寄せられてしまう。こんな危険なガイド本は、手元に置いておくに限る。2018/05/06