内容説明
松本忍は30歳を超えても彼女の一人もおらず、人生の大半を日本の城への愛につぎ込んでいた。
ある日、竣工式を見ていたはずの忍は、気づいたら『ロイド』という名の美青年に転生し、矢と魔法が飛び交う戦場に立っていた。戦場から逃げ延びた忍──ロイドは、気を失っているところをマリーという少女に助けられる。 助けてくれた恩返しに、持てる知識を駆使してマリー親子の畑仕事を手伝い始めるロイド。 やがてロイドが村の一員として認められた頃、村をゴブリンの群れが襲い、かけがえのない人を亡くしてしまう。
悲しむ間もなく再度迫り来るゴブリンの群れ。ロイドは日本の城の防衛設備を応用し、ゴブリン迎撃の準備を整えてゆく──。
大切なものを守るため、異世界で日本式城郭を築城する『ロイド』の一代記!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しろね
8
日本の城マニアのアラサー独身男性の忍が、突如魔法と魔物が存在する異世界に"ロイド"という美青年として転生する話。異世界転生にありがちなご都合主義満載な作品ですが、タイトルにある日本式城郭の建築以外に、内政や税制、インフラ整備の改革も推し進めており面白かったです。なぜ日本でそのマネジメント能力を発揮しなかったのか…と不思議になりました。2020/05/15
さとうはるみ
7
城を作る目的が明確化されている。というかいきなり後北条家の障子堀を作るとはちょっと興奮した。そもそも堀なんて知らないという世界にいきなり障子堀とは。主人公に従って奮戦してくれる村民のおかげで過酷な税の取り立てに来た男爵の軍勢を撃退に成功する。簡素とはいっても日本式砦になり50人が立てこもる砦を同数で落とせると思った男爵が間違っている。情報を軽視し、村民と見下して鎌倉武士のようにただ攻めるでは勝てないのだが彼はまともな戦闘をしていないのだろう。反逆者になったにしては何も無さすぎるが伏線だったらしい。2024/08/10
さい
4
話がサクサク進むし主人公が色々と試行錯誤して問題解決するのがとても良かったです。ただもう少し人間関係を築くのにエピソードがあっても良かったかと,,,まだまだこれからという感じでどうなっていくのか楽しみです。2018/04/06
シンギョウ ガク
3
内政チート物ですが、日本式の城への造形が深く垣間見える少し異質な物語となっております。色々と問題を解決しながら村が大きくなるのは読み進めていく上で、ワクワクとした展開を創造させてくれます。ストーリーの進行もサクサクと進み中弛みを感じさせず一気に読了までいきました。城萌えな方は是非とも購入を検討されるべき。2017/09/06
速水 僚
1
読み放題。まだ日本城郭は話だけ。どこで出てくるかあまり出てこないと飽きそう。WEB未読2022/07/05
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