美味礼讃

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美味礼讃

  • ISBN:9784105070311

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内容説明

人生に必要なこと。それは、よく食べ、よく愛し合うこと――。19世紀フランスでベストセラーとなった食のバイブルを、『パリ 旅の雑学ノート』『料理の四面体』の玉村豊男が、原書の魅力が伝わるよう大胆に編集し、新訳。食の話題にとどまらず、恋愛を何よりも大切にするフランス文化のエッセンスが詰まった原文の妙味を解説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梟をめぐる読書

15
美味学の古典的名著として知られる『美味礼賛』を、フランス文化研究者が大胆に編訳。サヴァランの文章を補うかたちで適宜訳者視点の解説を挿入したもの。というと「原文のイメージを損ねているのではないか」などの心配も出てくるが、これが抜群にハマっており、序章からサヴァランが味覚と「生殖感覚」(早い話がセックスのこと)を積極的に関連付けようとしていたこととか、フランスにレストランが登場したのがようやく革命後のことだったとか。新訳で初めて気づかされたことも多く、楽しめた。グルメブームに沸く今だからこそ読んでおきたい本。2017/06/19

jjm

11
約200年前に書かれた美食家サヴァラン氏による食に関する考察本と玉村さんによるエッセイ。サヴァランの一部謎理論に対する的確なツッコミや各種よもやま話しは読んでいて飽きない。美味である鳥として、日本では禁鳥であるツグミと並んで、イチジククイやキジが挙げられている。特にキジの香気はすばらしいとか。魚食は性欲向上という謎理論がある一方で、低炭水化物ダイエットの有効性やオスマゾーム(うまみ?)への言及は興味深い。2020/12/02

トリッコロ

7
今年初の読み物だが、訳者が画家でエッセイストの玉村豊男氏で読み応えのある一冊だった。原著は美食家として知られたブリア・サヴァランの著者で、グルメの蘊蓄は1825年初版とは思えず読み応え十分。 興味を引いた部分は、本編とは少しはなれるが、男性が女性を一対一で夕食に誘う時は”On fait l’amour”と言い、仏語では「性行」を意味するらしい。確かにパリ駐在で同僚二人でレストランに行くと、廻りはカップルだらけで場違いであったことを思い出した。2021/01/06

オペラ座のカニ人

2
図書館本で読んでみた。良かったので、次は辻静雄先生の翻訳本を読んでみたい。フランス革命前後のフランスの食生活や文化など興味深いことがたくさん書かれており、今後の料理人生に役立てたい。サヴァランが蒸し器を利用して料理をしていたらしくそれに関する解説に納得しました。読んで良かった本。 2023/08/25

みにゃー

2
訳者のエッセイが長すぎるしまあまあ考えが古い。しかし歴史的な解説が良いタイミングで入っているところは評価できる2019/10/02

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