集英社文庫<br> 星のあひびき

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集英社文庫
星のあひびき

  • 著者名:丸谷才一【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 集英社(2017/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087451160

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内容説明

昭和を生きた知の巨人、丸谷才一。日本の文学、文化に多大な影響を与えた著者が、小説、音楽、戦争、食など、多岐に亘るジャンルから、その時代背景や歴史の一幕を覗き見る。『源氏物語』から『ドラゴン・タトゥーの女』に至るまで、様々な作品を取り上げた書評や吉行淳之介についての随筆、井上ひさしへの追悼文などを含む、膨大な知識としなやかな感性が生み出す珠玉のエッセイ集。

目次

1 評論的気分
2 書評35本
3 随筆的気分
4 推薦および追悼
5 解説する
初出一覧
書評索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

118
丸谷さんの随筆は私のような本好きにはたまらない内容だ。機知とユーモアがたっぷりで楽しい。わくわくする。ためになる文学的な雑学を身に付けることもできるので、読んで賢くなった気分を味わえる。人間的な温かみもあって、それは特に本書のⅢとⅣで感じられる。本を紹介する時が一番生き生きとしており、楽しそうだ。ただし評論家しての視点もあって、その本の欠点をやんわりと指摘することもある。源氏物語を素晴らしさを書いた「白眉というふべき三帖は原文で読まう」と「吉行淳之介のこと」が2つが私のベスト。(コメント欄へ続きます)2016/09/15

KAZOO

43
丸谷さんの随筆や評論はかなり読んできたのですが、これは最近のものをまとめてあるという感じですね。本当はもっと分野別にして出したかったのでしょうが、そこまで原稿がたまらないうちになくなられてしまい返す返すも残念です。評論、書評、音楽、食べものなどあらゆる分野に首を突っ込んでおられてわたし好みの内容です。まだまだ書いてほしかった気がします。2015/04/22

うた

9
名人芸と言える書評もさることながら、冒頭の源氏物語の再発見を論じた「昭和が発見したもの」、自身の小説スタイルと戦中戦後における文学のすう勢を比較しながら評した「わたしと小説」など、読み応え十分である。丸谷さんには使い古された誉め言葉ではあるが、”知的”で”洒脱”。とりあえず『笹まくら』と『横しぐれ』を読んでみよう。2013/11/12

ゆうきなかもと

7
丸谷才一はほんと楽しい(´▽`)ノ読んでて気分いいわw2015/03/10

広瀬研究会

5
収録されているほとんどが丸谷さんの80代の時の文章。好きな人や作品のことをまだまだ語り足りないって思いで書いてるような印象だった。丸谷さんが好きな人というのももう大体わかってきて、案の定吉行淳之介、大野晋、大岡信、吉田秀和らのことが書かれていた。でも吉田健一と石川淳はあんまり出てこなかったな。本書のラストは米原万里さんの『うちのめされるようなすごい本』の文庫版のために書かれた解説文で、タイトルは『わたしは彼女を狙つてゐた』。どーゆーこと?って思ったけど読めば納得です。2023/02/25

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