講談社+α文庫<br> 三人の二代目 下 上杉、毛利と宇喜多

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講談社+α文庫
三人の二代目 下 上杉、毛利と宇喜多

  • 著者名:堺屋太一【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2017/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784062817257

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内容説明

「天下獲り」まであと一歩のところまで来ながら、信長は本能寺の変に倒れる。幼少の宇喜多秀家は、美貌の母・お福の知謀により、羽柴秀吉に接近。その猶子となることで、「お家の安全」を図ろうとする。一方、北陸の勇・上杉景勝は領内の平定に手を焼き、毛利輝元は二人の叔父の言動に翻弄される。「三人の二代目」の行く末を決したのは、「女の助言」だった――。激動の戦国期を描いた堺屋歴史巨篇、いよいよ大団円。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sayan

22
賤ヶ岳の戦いをめぐって、二代目三者三様の苦悩が現れる。羽柴と柴田のどちらにつくか、息が詰まる展開で面白い。そこで著者は「人は、そのすべてで決断するわけではない。三回のうち二回は惑い悩むうちに周辺事態が進行、採り得る道が決まってしまう」と、さらっと書く。情報収集と情勢分析=小田原評定に終始し判断した気になる…。ある意味「タタール人の砂漠」の含意を彷彿させる。もし自分だったらと思うと冷汗がでる。「初代に忠実であり、家中を乱すまい」とする「空気感(著者は別の表現を用いるが)」に支配される恐ろしさが溢れる小説だ。2020/04/12

タカボー

10
本能寺の変から徳川幕府誕生後の始末まで。五大老は関ヶ原で西軍についても大名として残った。なぜ唯一宇喜多だけ?って思ってた。関ヶ原の関わり方や、その後のことをちゃんと書いてくれるのがありがたい。今まで色んな本で何度も読んできた明智光秀の謀反のくだりで、やっぱり丹波と近江を取り上げて、敵地にある出雲と石見に変えたところが信長最大の失策だったかな。自分のことは我慢できても、部下の生活を守れないのは我慢できない。司馬遼太郎の「国盗り物語」や「関ヶ原」のスピンオフみたいな位置づけで、いい本だった。2021/01/30

yuya

6
ついに下巻も読み終えました。それぞれ環境は違うけれど、自分の理想を求めて行動していく姿勢に心打たれるものがありました。登場人物が多すぎて、話もあちらこちらに展開させる嫌いがありましたが、普段はあまりスポットライトの当たることが少ない上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家について、彼らの苦悩の一端が垣間見えて面白かったです。2018/01/03

wasabi

5
山陰中央新報で読む。戦国を生き抜くにあたり、先代ほどの才覚なくして国盗りに至らぬ三人。才覚云々より、二代目の立場は難しい。先代が育て、忠誠を誓ってきた重臣たちは皆二代目より歳上で、なかなか統率をとりにくい。途中から、小説というより歴史書になってしまった。2011/01/01

Mark X Japan

5
課題山積みの三人の二代目は、関ヶ原で不覚をとりました。その後の様々な困難に対しての取り組みや対処は、凡庸でない二代目の証明です。先代との比較や継承の難しさを知り、範は歴史にあり、を噛みしめました。☆:4.52017/11/11

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