光文社新書<br> ねじ曲げられた「イタリア料理」

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光文社新書
ねじ曲げられた「イタリア料理」

  • ISBN:9784334043094

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内容説明

ピッツァはアメリカ生まれで、トマトソースはイタリアの伝統料理ではなく、オリーブオイルは偽装だらけ!? いまあなたたちが信じているイタリア料理の常識が、ねじ曲げられたものだったとしたら、どう思われるだろうか? イタリアで最も長い歴史を持ち、世界約150カ国に支部を持つ文化団体、ダンテ・アリギエーリ協会の東京支部会長を務める在日イタリア人による痛快料理エッセー。読めば、イタリアの「本当の」食文化がわかる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

45
著者はミラノ近郊出身で日本在住。イタリア料理の疑問に答える。まずトマトが伝統食材じゃない件。16世紀に渡来して19世紀に食材となり、20世紀の水煮缶で広まった。トマトの水煮缶は、大豆における味噌醤油的存在。あるお婆さんのトマトに関する昔話と彼女の畑での体験が、幼い著者を料理に引き寄せた。ゴッドファーザーの農家を思い出す。ピザがメジャー化前後で別物になった事、オリーブオイルの品質に多くの問題がある事も指摘する。西欧や日本が豊かになったのは最近。飢える人を犠牲にした伝統崇拝や贅沢を著者は疑う。語りが率直で熱い2020/09/08

ココロココ

25
テレビの情報に踊らされたりして、ぱっと飛びついてしまうことがあるが、何をどのように食べるかを考えていきたいと感じた。 ピザには白ワインを。2017/11/13

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

23
建築家として来日し、料理にも造詣の深い多才な著者による新書。具体例を挙げながらイタリア料理に関する誤解や先入観を取り払おうとしている。特にオリーブオイルについての偽装と正統なオイルの選び方についての知識は有用だと感じた。また、エスプレッソ・コーヒーの歴史はそれほど古くないということも初耳の一つだ。本の後半では日本人の食の安全に関する意識と知識の欠如が指摘されている。この部分について、本のタイトルと内容とのズレに面食らったが。混ぜ物の多い日本の食品の危なさを認識させられた。2020/11/02

リキヨシオ

23
著者いわく、日本人が食べるイタリアン料理への偏見は「日本人は毎日家庭で寿司を食べている」と思っているイタリア人が意外と多いのと似ているのだという。「トマトソース」「ピッツァ」「カプチーノ」など日本人に馴染んだこれら料理の多くはアメリカからイタリアに伝わった歴史的には浅い料理。これらが日本ではイタリアの伝統料理として伝わりポピュラーになっている…まさにイタリア料理アメリカ風味だなと感じる。美味しいとは何か?健康とは何か?イタリア料理だけではなく食について色々立考えさせられた。2019/01/16

なにょう

16
ちょっと読みにくかった。パスタを食べて、パンをオリーブオイルに浸したものも食べる。これはちょっとカロリーのとりすぎかな。だけど美味しいもの。★美味しいのはいいけど、中身は何かな、どこから来たものかな、考えてみようかな。2023/04/09

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