内容説明
凱旋した勇者様に、突然求婚されてしまった私。自分で言うのもなんですが、平凡な侍女です。モブキャラの私は、「勇者の妻」なんて大役ご免ですから、やんわりお断りさせて頂きましたとも! けれど、勇者様に早業で婚約腕輪をはめられ、「勇者の婚約者」認定されちゃいました。諦めきれず、腕輪を外して頂こうと勇者様ご一行を訪ねたところ、私の身を守るために必要だと教えられ――。……え、私の身に危険が迫っているんですか!? ていうか早速、城内に魔族が現れたようです! お約束無視の新感覚ラブコメファンタジー、待望の第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
13
図書館本。宰相様とルファーガの黒幕感が強い。 魔王はもう倒されたあとだけど、いろいろと不穏な動きが見え隠れしている。開き直ってブチ切れても、断りきることのできないアーリアに笑える。粘着質にもほどがあるわ。これ、グリード様がきらきら勇者だからまだ許されているけど、そうでなかったら犯罪だよね。巻末には「あの」ミルフォードとよばれるアーリアの実家の話。面倒くさがりなだけで、基本はいい人なんだろうな。続きも読んでいく。2018/02/28
Saeko
12
断然一巻より面白く読めました。アーリアが極めて常識人なので、世の王道物のヒロインとは行動が違い話がややこしくならず、新鮮でした。アーリアのツッコミは時折私が抱く感情を上手く表現しているので、そこも面白く感じる要因のひとつかな、と思います。気分転換に読み始めたお話ですが、グリードとアーリアの関係がどのようになるのかとても楽しみになりました。2013/04/03
シルク
11
抱き締めたい位好き。1巻一読目時は文体に馴染めず、次巻以降はもうよいかと思ったが、読了後「好き」という気持ちがじわじわ沸き起こってきた。このヒロインはとにかく諸々まともな感覚の持ち主であると思う。容姿が良ければ即恋に落ちる?勇者が自分を見初めてくれたらラッキー?ー否!憧れと恋心を混同してはいかん!勇者と自分は想いの差が激し過ぎて、だから申し訳ない…こんな状態で求婚に応じるなんて失礼は自分に許せない!…かくも真摯で骨があり、自他共に対して誠実で、流されないヒロイン初めて。彼女を見初めた勇者様の目は確かだ…2014/09/01
ぱぴよんゆう
10
さて、ヒロイン、勇者様に教育始めました。ツッコミ入れてばかりじゃありません。それと共に、なぜ勇者様が無茶苦茶強引なのか、パーティーの仲間は協力しちゃってるのか、世界の成り立ちと共に張られた伏線が意味を持って現れ出してます。どこまで練って世界観からキャラから紡がれてるのか、引き込まれますね~。ヒロインの実家も、作り込まれてるぅ。2013/08/05
陸抗
9
婚約は断ったものの、勇者としてでなく、グリードとして見るようになり、アーリアの気持ちも少し揺らいできたかな。両親の事とか、彼を取り巻く環境とか、決して幸せな子供時代では無かったし。巻末の番外編は、どちらもほっこりした。2018/02/01