認知症の看護・介護に役立つ よくわかるパーソン・センタード・ケア(池田書店)

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認知症の看護・介護に役立つ よくわかるパーソン・センタード・ケア(池田書店)

  • 著者名:鈴木みずえ
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • 池田書店(2017/09発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784262145884

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内容説明

パーソン・センタード・ケアとは、「年齢や健康状態にかかわらず、すべての人々に価値があることを認め、尊重し、ひとりひとりの個性に応じた取り組みを行い、認知症をもつ人の視点を重視し、人間関係の重要性を強調したケア」です。英国の社会心理学者トム・キットウッド教授(英国ブラッドフォード大学)が1980年代に提唱しました。実践するうえで大切なことは、認知症をもつ人がひとりの人として周囲に受け容れられ、尊重されること。まずは、認知症の人が「よくない状態のサイン」を出していないか、探ります。もし「よくない状態のサイン」があったなら、その人の思いを聞き、情報を集め、満たされていない心理的ニーズを見つけ、その人に合ったケアプランを考え、実践していきます。ケアをしたことにより、認知症の人の「よくない状態のサイン」が「よい状態のサイン」に転換されたり、「よい状態のサイン」が維持され向上していくことがパーソン・センタード・ケアの目標になります。本書では、認知症についての基礎知識、パーソン・センタード・ケアの基礎知識と実践法を、イラストを多用して、わかりやすく解説しています。特に第3章では、「実践したいけれど、どうしていいのかわからない」という方のために、実践するために欠かせない「3つのステップ」(思いを聞く→情報を集める→心理的ニーズを見つける)を紹介し、理解が進み、実践への自信がつくように解説しています。さらに第4章では、実践編として、病院や高齢者施設などでの実例をもとに、3ステップの進め方を紹介しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

14
「あの人は認知症だから…」。あろうことか介護現場でも実際耳にする悲しい言葉。そういう自分もその雰囲気に流されていた時もあった。本当に本当に、恥ずべきことだと思う。「上手く表現ができない」というだけで、「どうしようもない人」というレッテルを貼られる。その怒りと苛立ち、悲しみと惨めさを想像するだけでも、負の感情が強く出てくる。実際自分がその立場になれば、絶望感で病むことだろう。しかし、そういう気持ちを理解して支えてこそ本物の介護士。何の仕事でも言えることだと思うが、やるからには恥ずかしくない仕事をしたい。

mami

6
可愛い挿絵あり、わかりやすい説明。家族や介護者の方へ紹介してもよいかも。2017/09/03

Kenji Nakamura

5
ドラッグロックが、どこの施設でも行われていて辛い。うちの施設でも少しずつ改善できるといいけれど。薬は副作用があるのに、皆飲まされている。 私だけでも、家族に薬の怖さを伝えていきたいと思う。2019/10/17

Kenji Nakamura

4
思いを聞く、情報をあつめる、ニーズをみつける。改めてこの3ステップを意識して、自立支援介護に取り組みたい。2020/01/26

ざきさん

3
特別な技術と言うよりも当たり前のこと、しかし出来ていないことが書いてあった。具体例が沢山あって分かりやすい。しかし具体的で分かりやすいからこそ、人によっては「いつも出来てなくてごめんなさい!」と自分を責めたくなってくるかも。ユマニチュードと合わせて読みたい。『くつろぎ、共にあること、携わること、愛着、アイデンティティ』の花の絵は良かった。2021/01/21

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