内容説明
脳ほど私たちの関心を引きながら誤解されているものもない。衝撃の前作『あなたの知らない脳』で「意識は傍観者にすぎない」と看破した著者が、自ら関わった数奇な症例・実験を豊富な図版で紹介、あなたの脳への固定観念を次々と覆す待望の最新脳神経科学入門
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西
28
非常にわかりやすく面白い脳科学の本。意識とはなにか、どうやって意思決定をしているか、心はどこにあるか、視るということがどういうことかなど、答えが出ていない事も含めて面白い。答えが分からない方が面白いのかもしれない2017/11/26
あっきー
17
⭐3 教科書っぽい読み物で自分にとっては難易度もちょうど良く読みやすかった、感覚を拡張する機器の説明から死を克服するために身体を冷凍保存する、低コストにするには頭部のみ保存して未来文明での復活を期待する、また脳のソフトウェアをコンピューターにアップロードして自分の体から抜け出しデジタルとして存在することで時空を越えて宇宙間旅行するなど、最近読んだSF世界がそのまま脳科学の解明の先につながっているのは面白い、同じ著者の「あなたの知らない脳」も読んでみたい 2022/10/30
izw
17
脳科学の最新状況について、多数のインタビューも含めて、非常にわかりやすく解説されている。やけに読みやすいと思って読み進めたが、訳者あとがきで、テレビシリーズの書籍版だということで納得した。各章がテレビ番組の1話に対応しているのだろうか。無意識の判断、ミラーリング・共感、感覚拡張など、人間の意識について解明されたこと、不可解な点が良く分かる。2017/10/03
魚京童!
14
どこかで読んだ話の連続。最初に読むなら面白いと思うけど、百戦錬磨の私にこんなものを持ってくるなって話。今まで言われているものから逸脱もしていないし、脱線もしていないからタンタンとしている。まるで人生のようだ。こういうことなんだと思う。もうワクワクなんて滅多にできないのだ。昔は面白かった。常に。それは美化されている。騙されているんだ。常に退屈との闘いだった。これからも闘うのだろう。世界はもっと面白くなるハズなのに。たぶんインプット期が終わったんだ。だいたいの本を読んでしまった。これ以上は小難しい本を時間をか2020/03/03
くさてる
13
最新の脳医学について分かりやすく解説してくれる一冊。具体的なエピソードを基にしているので、事実は小説より奇なりと読んでいるうちになんとなく脳の仕組みや働きが飲み込めてくる感じで面白いです。2018/03/24