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内容説明
過保護のどこが悪いのか!? 自分の子だけを思いきり愛して! ともに世界的ヴァイオリニストで、姉は南カリフォルニア大で教鞭をとり、弟はハーヴァード大で学ぶ――厳しく、しかし敬意をもって「神童」「天才」を育てた母の、「子育てのミッション」とは?音楽教育から「いじめ」問題まで、親なら誰でも抱える迷いや悩みに全力で答える、五嶋流「体当たり教育論」!
目次
「天才」って何?──まえがきにかえて
第1章 親子は「コミュニケーション」がすべて
第2章 サル真似のススメ
第3章 あなたは私の「世界一」
第4章 過保護のどこが悪いのか?
第5章 お母さん、自信を持って!
子どもの人生、親の人生──あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
78
バイオリンの神童・天才を育てられた五嶋兄弟の母 節さんの本。みどりには、あんたは私の世界一と。龍には、私はあんたにいつか跪く、と。こうした信念で育てられたことを説く本。正直、前半はある種の鼻につく部分あったが、後半はナルホドと思いながら読了。ピアノで言えば、バイエル等の教則曲から進めるレッスンと、どんどん大人の曲や名曲を弾かせるレッスンのススメや、先生は弾き方を教えるが親はその曲の背景・歴史・風俗を勉強して子供に教えること等、ナルホドと思ったこともあった。読了後の私見だが、飽くなき好奇心は、親子共々大事。2017/09/10
太田青磁
24
うちの子がヴァイオリンを習うのは無料でできること・いちばん大切なことは子どもに対する最大限の敬意・コミュニケーションを形づくるための具体的な手段が必要・子どもはサル真似を繰り返すから成長が早い・やりたいという意思表示を子ども自身がしたかどうか・冗談に聞こえるくらい大きい目標の方が楽しい・母親としてほめてやれることは、みどりにも龍にも共通する優しさ・不器用な子どもの方が長続きする・表現したいという態度、雰囲気が感じられない子どもはプロに向いていない・親が子どもをどんなに保護しても保護しすぎるということはない2014/01/16
ひろ☆
18
この著者のケースや、フィギュアスケートの織田 信成、イチローやボクシングの亀田兄弟にしても、たまたま両親が無料で教えることのできるものを教える。それが早めに才能を伸ばす=天才への近道なのかな。あとは、子供の性質によって、伸ばし方を考える。2014/02/16
HoneyBear
17
五嶋龍くんはバイオリンも凄いけれど、松濤館空手三段でハーバード物理を卒業と文字通り文武両道をいっている。ビデオで見ると好青年っぽくてリーダーとしての素質もありそう。親としてはどのように育てたんだろうと興味があって読む。やっぱり親の愛情深いコミットメントとディシプリンの大切さを痛感。でも龍くんは将来の選択肢がありすぎて音楽との狭間で悩んでいる様子。そんな悩みならば分けてもらいたいところだが、どこまでいっても悩みはつきないのだな。近々彼の演奏を聴きに行くのを楽しみにしている。2014/01/12
makimakimasa
9
題名は著者のアイデア通り『アホンダラ神童!くそったれ天才!』の方が合ってる。先に読んだ妻の評価は高かったが、自分としては普通。一見もっともらしい事が書いてあっても、自分が子供だったらたまらんなと思う記述も少なくなかった。褒められて育つタイプだし(先生は子供を褒めるべきとも書いてあるが)。案の定みどりは鬱病と拒食症になったらしいが、突っ込んだきっかけは伏せられていた。子供にゆとりは不要、習い事は簡単に止めさせるな、は他の子育て本も言ってたな。体罰は子供の悪い癖という火傷を止める瞬間的手段として当然との考え。2022/10/26