内容説明
葛飾郡行徳の浜に一隻の小舟が流れ着いた。舟のなかに倒れていた若い侍は、背中に斬られた痕があり、昏睡状態だった。浜の連中に助けられ、ももんじ屋「入船屋」に運び込まれた男は意識を回復するものの、名前や経歴をいっさい覚えていなかった……。袂に入っていた手紙によって、名前は誠四郎とわかるものの、苗字は不詳。ただ、入船屋で料理を手伝い、自分にその筋の才能があるらしいことが唯一の手がかりだった。喪われた記憶を求めて江戸に向かった誠四郎だが、そんな彼を待っていたのは、何者とも知れぬ刺客の凶刃。敵と立ち合うことで、自分に剣の腕があることを知った誠四郎は、自らの身の上の背後にうごめく秘密を暴くべく動き出した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
moonanddai
5
この作家さんが続編を出すと聞いたので、復讐までに再読。しかし、二度目読んでいて感じたのですが、さらりと物語を進めているのですが、そのこまごまとしたところに詳しいなと…。庶民の生活、旬のものの産地、物価、そして札差という昔教科書で出てきたような商売のからくりなどなど。ともあれこの本で盛り上がった謎の展開に期待します。2018/07/20
moonanddai
4
さすがに最初で、書いた人がいませんよね、レビュー…。でも、面白いですよ。時代物というと、実は殿様だったとか、のんべぇで、とか言うのが多いのですが、グルメとは…。確かに読んでいて、葱鮪鍋なんかうまそうです。昔、丸谷才一さんの料理もの(エッセイ)を読んだことがありますが、言葉づかいが「高尚」で、実感がわかなかったのですが、今回はわかった。味を言葉にするというのは、実はすごく難しいのではないかと思っています。基本的には「主観」ですので…。続きを期待します。何せ前作が完結していないので…w 。2017/02/28
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