集英社インターナショナル<br> 冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

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集英社インターナショナル
冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場(集英社インターナショナル)

  • 著者名:冲方丁【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 集英社(2016/10発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797673319

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内容説明

冲方丁逮捕――。2015年8月、各マスコミがいっせいに報じた人気作家、まさかの「DV逮捕劇」。9日間にわたって東京・渋谷警察署の留置場に閉じ込められたのちに釈放され、その約2カ月後に不起訴処分が下された。冲方氏が、この体験からなにより衝撃を受け、失望を禁じえなかったのが、警察、検察、裁判所の複雑怪奇な実態だ。「容疑を認めさせようとありえないストーリーを持ちだす取り調べの刑事」、「体力を奪って被疑者を屈服させる前近代的な留置場のありよう」、「被疑者の言いぶんに聞く耳を持たず不起訴確定に時間をかける検事」、「勾留請求にただハンコを押すだけの裁判官」など…。そこで目の当たりにしたのは世間の常識などいっさい通用しない法律ゲームの世界であり、誤認逮捕や冤罪を生み出しかねない日本の刑事司法の「不条理な現実」だった! これを「悲劇」ととらえれば何も変わらない。自由を奪われた9日間で見た想像を絶する警察、検察、裁判所の実態をあえて「喜劇」として笑い飛ばせ! 『週刊プレイボーイ』の好評連載から大幅に加筆。150万部ベストセラー『天地明察』の作家がつづる前代未聞の留置場体験記!! 痴漢冤罪事件をテーマに、刑事司法の問題点を浮かび上がらせた映画『それでもボクはやってない』の周防正行監督との対談、担当弁護士のQ&Aも収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

108
{2016年} 「週刊プレイボーイ」に連載されたものの書籍化。2015年8月、別居中の妻への傷害容疑で逮捕され9日間留置場に勾留されたのち釈放され、10月に不起訴処分が下される。妻の代理人から「私は夫を訴えていません」との書類が届く(ならば、だれが私を訴えた?)。にもかかわらず3000万払えば和解に応じると言う。警察の役割は被疑者の言いぶんを聞き事実を裁くことであって、取調室で自白を強要し、謝罪させ、そのうえ更生まで誓わせようとするから違法な取り調べになる、との鋭い指摘。「喜劇」と一笑に付すとは..。2016/09/25

ずっきん

75
警察小説好きとして、留置所と取り調べのリアルな空気が非常に興味深かった。2021/01/26

山田太郎

72
この前一時停止で警察に捕まって、見通しのこんないいところで減速だけで止まってないとか言われ揚げ足取りだろと思ったけど、ケンカしても勝てるわけないので、だまっていうこと聞いたけど、最後に安全運転心がけてくださいと言われ余計なお世話だと思った。ということで、奥さんとのところがはっきり書かれてないので、なんかすっきりしない読後感です。2017/01/31

それいゆ

67
妻との間に何があったのか書かれていないので、何とも言いようがありません。そこが知りたいのですが、書くことができないのでしょう?もう30年前のことですが、私は刑事に調書を取られたことがあります。職場に出向いてきた刑事に長時間事情を聞かれ、調書に拇印を押すよう求められました。見事な作文でした。その当時は拒否することなど考えもしなかったので、言われるままに押しました。調書は、自分が供述したとおりの内容ではなく都合よく書かれていたので、異議を申し立てればよかったと悔やんでいます。今なら少し違った応対ができそうです2016/11/23

鱒子

54
図書館本。妻へのDV嫌疑、手錠に椅子拘束、度重なる取り調べの理不尽さ。ーー奥さんサイドの事が全く分からないので、本書と事件の真偽のほどは、別の話とするしかないのかも。私にとってこの本は、有名作家による留置所体験レポート、かつ冤罪量産システムへの批判である という認識です。冤罪ならば、サイン、拇印、一切だめ絶対。勉強になりました。2018/03/07

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