内容説明
映画女優・鳳千代子の最初の夫・笛小路泰久は、軽井沢のプールで死体となって発見された。千代子の二番目の夫も不慮の事故で落命、三番目の夫が殺害される。この事態に、千代子の現在の恋人飛鳥忠煕は、金田一耕助に調査を依頼するのだが……。 書下し長篇探偵小説全集(講談社)の一冊として1955年に執筆予告、その後長期にわたる中絶期間を経て、74年、堂々完成。空前の横溝ブームの中、作家として見事復活を遂げた著者渾身の大巨編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
39
軽井沢の避暑地に人気女優の元夫たちの連続殺人という設定が鮮やかでした。他の作品と比較すると地味ではありますが、精神疾患など、横溝作品にはなかった要素があったりと工夫がされているように思えました。同じ場面でも視点が変わるので、若干読みにくさはありましたが、それを差し引いても恐ろしさを感じさせる作品でした。2024/11/22
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
9
マッチ棒の謎がよかった。2019/10/13
poke
7
登場人物が多すぎて読むのに時間がかかった。2018/01/28
♪りんまま♪
7
自選集全7巻読み終わりました。一番ゾッとしたのがこの仮面舞踏会かも。2014/09/09
スターライト
4
雑誌「宝石」連載後中絶、その後改稿の末12年後に刊行された作品。「連続殺人」「旧華族」「憎悪に満ちた血縁関係」といった横溝作品おなじみのモチーフに、結婚相手が次々と不可解な死を遂げる事件に金田一耕助が挑む。「黒ずくめの謎の男」の影がたびたび登場し読者を幻惑させるが、犯行の背景にショッキングな出来事による精神疾患がからむなどこれまで読んだ横溝作品にはなかった要素が含まれ工夫が凝らされている。血液型が重要なカギになり、事件が解決に向かうところにTV「太陽にほえろ」の一エピソードを思い出した。2024/06/27
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