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内容説明
大雪のなか旅をする修行僧のために常世は、たいせつな鉢の木を薪にしたのだった…謡曲から生まれた心あたたまる物語。
著者等紹介
たかしよいち[タカシヨイチ]
1928年、熊本に生まれる。東洋語学専門学校卒業。久留米信愛女学院図書館長。作品に、『埋ずもれた日本』(日本児童文学者協会賞)『竜のいる島』(サンケイ児童出版文化賞大賞・国際アンデルセン賞優良作品賞)など多数
石倉欣二[イシクラキンジ]
1937年、香川県丸亀市出身。東京芸術大学卒業。作品に『たなばたむかし』(サンケイ児童出版文化賞美術賞)『おばあちゃんがいるといいのにな』(日本絵本賞・けんぶち絵本の里大賞)『パヨカカムイ』(日本絵本賞)『空ゆく舟』(赤い鳥さし絵賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こふみ
16
「いざ鎌倉」の由来はこのお話しだと皆さんのレビューを読んで知りました。 群馬から鎌倉まで馳せ参じたのですね。すごい!2020/11/10
Cinejazz
14
鎌倉幕府・第五代執権の北条時頼(最明寺入道)が、引退後に修行僧の姿で諸国行脚の途中大雪に見舞われ、上野の国は佐野の里に棲む落ちぶれた武士・佐野源左衛門(常世)の家に泊めてもらうことに。 囲炉裏の薪がなくなると、秘蔵の鉢植えの梅や松、さくらの木を燃やして客人をもてなすのであった。その年の春、関東の御家人にたちに鎌倉に馳せ参じるようお触れが出る。 常世は古くなった武具を纏い、老馬にまたがり 「いざ鎌倉」へ・・・。常世と再び相まみえた北条時頼は、梅、松、桜の名のついた領地を与え、大恩に報いるのだった。2022/11/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
謡曲から生まれた上野(こうずけ)の国の伝説。上野の国は今の群馬県。おはなしに登場する佐野源左衛門常世は架空の人物ですが、修行僧は実在の人物北条時頼です。雪深いある日、旅の修行僧を泊めてあげたこと、もてなすために秘蔵の三本の鉢の木(梅・桜・松)を燃やし暖をとらせたことが、後に元々の領地と、その木にちなんだ領地を授かる。2020/03/24
たんぽぽ
13
2年『いなばのしろうさぎ』並行読書本。「いざ鎌倉」ということわざは、謡曲「鉢の木」が出自で、この話はそこ由来の伝説とのこと。ただ2年生のクラス全体に読み聞かせするには渋すぎるか?高学年から大人でもよい感じの、背景も含めての味わい深い作品と思うし、こういう話に弱い自分を再発見。日本人好みかも。秘蔵の梅・桜・松の三鉢を修行僧への精一杯のもてなしに使った常世が最後報われて良かった。子供の頃、涙した山椒大夫(安寿と厨子王)の話みたいに、2年生でも大人の付き添いを得てでもじっくり読めば清涼感を味わえるだろうエエ話。2018/06/06
遠い日
8
謡曲「鉢の木」を基にした物語。謡曲から生まれた物語を、この舞台となった上野国(群馬県)の佐野の地の人々は自分たちの伝説として今もだいじにしていると解説にある。それほどに日本人好みの忠誠心や自己犠牲の清々しい美しさを謳いあげた話だ。2017/06/17
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