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内容説明
「日はまた昇らない」──そんなはずはないと思われるでしょう。我々は毎朝「日は昇る」という知識を得て、日が昇ることを正当化しているからです。でもそんな推論がうまくいかないことを教えてくれるのが科学哲学。我々の見ている世界のあり方をがらりと変えてしまう科学哲学は、科学哲学者と科学者だけのものではないのです。科学的知識の確実性が問われているいま、科学の正しさを支えているものとは何か、真の科学的思考とは何かを根底から問い直す、哲学入門講義の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
逆丸カツハ
26
以前書いたnoteで不用意に書いてしまったので、お勉強し直しで読む。うーん、自分の書いたnoteの話のメイントピックを考えると、注意書きを書くこともなかったか?なんて思ったり(オブジェクト指向もそうそうなくならんだろうし)しなくもないが、まあ、あれは教訓としてあのままでいくか。大変お勉強になった。2025/07/05
rosetta
22
筆者は阪大で理学と文学の博士号を取得したというのだから羨ましい限りの秀才だ。自分の知的レベルのちょっとだけ上を行くギリギリついていけるこういった科学書には興奮が止まらない!大学では文系の典型のような文学部に進学した自分だが、大学の教養部で一番面白かったのは自然科学概論と数学概論だった。文系学問とは違うであろうと期待する自然科学への憧れもあったのかと思う。ン十年前の知識ではクーンのパラダイム論転換がせいぜいだが、その後進んだ学問的業績を教えて貰った様な新たな満足感がある。この人の他の本も是非読んでみたい!2021/02/21
1959のコールマン
19
☆4。面白く読めた。科学哲学についての本は色々読んでみたが、これは分かりやすい文章で書かれているので理解が進む。入門書と言っても間違いないだろう。ただし、第6章のみいきなりレベルが上がるが。内容については、科学的事実の証明や、科学かそうでないかの線引きが意外に難しい事には驚いた。カール・ポパーが唱えた反証可能性基準、それだけでは不十分な事にも。なお、読みやすさにつられてスイスイ進むと途中でアタマが混乱する。そこは「テツガク」の本。それなりに精読を要求されるので注意。メモ及びノートは必要。2019/06/09
minochan
11
アブダクション (類推) との距離感ーー結論を真実とは言えないけど、新しい考えを生むためには不可欠と捉えることーーが大事だなと再確認できた。 読んでいる時にはすこし物足りないなと感じる部分もあったが、突っ込んだ話は参考文献項のおすすめ書籍リストに期待。2022/10/25
かいわれ
6
科学の正しさを事例や様々な視点から説明されている。集合や必要十分についての勉強を疎かにしてたので、途中でこんがらがったりした。未だに科学の正しさは証明されておらず、宗教や思想とは程度の差でしかないのか。絶対的な真などない気がする。2021/05/04
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