内容説明
両国広小路近く横山町で起きた、二八蕎麦屋台の付け火事件。柳橋の飲み屋「しづ」からの帰り道、現場に遭遇して火消しにあたった南町臨時廻り同心・鞠小路左近と大江伸吾は、そこで定町廻り同心・荻島慶四郎と出くわした。荻島は左近が定町廻りだった頃の同僚。だが、荻島との再会の直後からなぜか屋台の付け火は続発し、ついには焼け跡から屋台主の刺殺体が……。事件のたびに現れる、かつて昵懇だった同心。その不審な行動に不審を抱いた左近がとった策とは? 左近の秘められた過去が明らかになる「二八蕎麦」。食い道楽の会の仲間うちで起きた、やむなき殺人を描く表題作「はつもの食い」ほか、全三話を収録。書下ろし大好評シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
green
3
マンガ感覚で読める。軽い事件ばかりではないのに、さらっとしてます。"はつもの食い"川柾は自業自得だから置いといて、その為に罪を犯した3人が可哀想です。初物会は凄く興味がある。"下り酒"きちんと意図を推し測ることは、大切ですよね。"二八蕎麦"同心と岡っ引きが火付けと殺人は質が悪いかな。2017/03/18
ふみえ
0
左近とお芳父娘の痛ましい過去が明らかになり、人が変わって当たり前だと感じました。志津さんとの進展がないのも納得は暇つぶし的に読んでましたが、今後が気になってきました。2013/03/10
mercury
0
時代小説なのになんとはなしにラノベっぽい。主人公のキャラクターのせいか?レギュラー以外の登場人物の描き分けが今一つで混乱する。2011/09/22
だいしょう@SR推進委員会
0
半分惰性でこのシリーズを読んでいます。左近のキャラが気に入っているので。。。あと、食べ物がおいしく書かれている作品も好きなのです。2011/06/05