- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
散歩するゾウについてまわる子どもたち。花子との綱引きに歓声をあげる人たち。かしこく、強く、やさしいゾウは、上野動物園の人気者だ。そんな楽しい動物園の風景をよそに日本は戦争へと突入していく。えさもないなか、けんめいに動物たちを守る飼育員たち。「猛獣」とされたゾウは、動物たちは、どうなるのだろうか――。ほんのちょっと前、日本であったほんとうのお話。動物園を愛するすべての人に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくべえ
5
★★★★☆ 小高〜 平和学習ブックトーク選書のための一冊。飼育員の視点で描かれているので、その苦悩と葛藤が痛いほど伝わってくる。トンキーと花子(ワンリー)と比べ絵本版ではほとんど描かれていないジョンがなぜ暴れゾウになってしまったのか、最初に殺されなければならなかったのかもちゃんと書かれている。飼育員にとっては我が子同様の動物たちを最も残酷な餓死に追い込まなければならなかった狂気の時代。私が飼育員ならきっと心を病んでしまったか、罪責感で仕事を辞めていただろう。2016/01/21
HNYYS
4
図書館本。戦争は人だけではない。様々な生き物たちにも影響があったことを忘れてはいけない、この時期だからこそ小学生には読んで欲しい一冊です。2020/07/29
HAGANELLICA
1
戦争とは この物語を通して、子供達に「どうすれば戦争をしないですむのだろう」と問いかける2020/03/21
ぱぴこ
1
挿絵が見たくて読んでみました。戦前の動物園の楽しい様子が、後半の辛さにつながってしまう…。巻末の花子の写真を見てるとなんともいえない気分になってしまう。2010/10/16
イギリスウェーデンマーク
1
真斗先生がイラストだったので買いましたが、内容もよかったです。巻末コメントの本を読んでほしいという著者のメッセージもなかなか珍しい意見でよかったです。子どもに読んで欲しいですね。2010/08/14