内容説明
建造責任者が残した一千枚超の未公開手記により初めて明かされた。世界最大の戦艦建造の全容!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
23
本書の冒頭でも指摘しているが戦艦大和を題材にするとスペック自慢の大和礼賛本になるか大艦巨砲主義の象徴として批判されるのかのどちらかだ。しかし、本書では史上最大の戦艦建造計画が決まる前段階から始めて当時の建艦技術の実態、鋲接と溶接の対立など技術的なところも深く踏み込んでいてとても面白い。ただ、西島大佐への過大評価の印象が強く、科学的生産管理と工程管理というが大和の場合は過剰な情報統制のせいで図面に詳細な寸法を書き入れないという意味不明さがあり、とても生産管理がしっかりしていたとは思えない。2022/04/02