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内容説明
第57回児童文学新人賞を文句なしの評価で受賞した注目作。誰もが気になる「見た目」という普遍的なテーマに挑戦した作品です。主人公は中2の男子、拓郎。自分で撮影した映画の主人公・涼子はみんなからブスと言われているが、拓郎は不思議な魅力を感じている。その魅力はいったい何なのか? 人間はなぜそんなに見た目を気にするのか? そんな疑問の答えを探しながら過ごす日常が、拓郎の語り口調でユーモラスに描かれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
79
83/100点 初読みの作家さん。講談社児童文学新人賞受賞作。テンポの良いユーモラスな文章で、14歳の中学生生活が見事に描かれていて、興味深く面白く読み終えました。誰もが気になる、人の「見た目」に真正面から焦点を当ててテーマとして取り上げた点が、素晴らしいと感じました。登場人物が主人公はもちろん、彼を取り巻く人たちも非常に魅力的で、多くの人が共感できる素敵な一冊でした。2017/09/05
ミーコ
31
図書館で史書さんからオススメで初読みの作家さん。前回に引き続き中学生が主人公です。拓郎は素直で良い子なのですが 周りを気にするばかりに思ってもいない事を口走り 女の子を傷つけてしまいます。謝りたいのに 中々口にする事が出来ない… でも最後には、橘さんにも涼子さんにも思いは伝わった様で ホッ❗️とても読後感の爽やかな一冊です。2019/05/17
あやっぴ
30
中学生の頃って外見で人が判断され、笑われたり仲間外れの対象になったりする傾向がある。特定の子がそういう状況になってるのを見て、イジメ側に巻かれてしまうのか、その子を守ってあげるのか。この作品のように毅然とした男子が一人でもいると違うのに…と思った。児童書で読みやすかったけどリアルな問題に色々考えさせられた。2017/08/09
白雪ちょこ
20
「見た目」がテーマとなっている物語。 男子中学生の主人公である彼だからこその、子供らしい疑問や視点。 「赤ちゃん=可愛いもの」とされているが、人によっては価値観はそれぞれ。 可愛さや綺麗、美人といった部類も男女それぞれ共に違う。 今の時代だからこそ、扱われにくい。 しかし、だからこそ触れなければならないそのテーマ性を、作者の読みやすい文章とともに描かれており、一気に読むことができた。 人は見た目が100%とは言うが、大事なのは中身だといっても、一番最初に先入観として入るのは、見た目だ。悲しいことに。2022/02/24
たらちゃん
18
中学生にオススメとして新聞で紹介されていた。こんなにうまく、カースト制を無視して無事に卒業までこぎつけられるかしら。今の子ども達は、学校で生き残る為にものすごくエネルギーがいるようです。2017/08/05