光文社文庫<br> 避雷針の夏

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光文社文庫
避雷針の夏

  • 著者名:櫛木理宇
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 光文社(2017/08発売)
  • 初夏を満喫!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン (~5/18)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334774936

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内容説明

家庭も仕事も行きづまっていた梅宮正樹は、妻子と要介護の母を連れ、田舎町・睦間に移り住む。そこは、元殺人犯が我が物顔にのさばる一方、よそものは徹底的に虐げられる最悪の町だった。小料理屋の女将・倉本郁枝と二人の子供たちも、それ故、凄惨な仕打ちを受けていた。猛暑で死者が相次ぐ夏、積もり積もった人々の鬱憤がついに爆発する――。衝撃の暗黒小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

85
清々しいほど胸糞悪い!呪詛と悪意が渦巻く最凶の町で巻き起こる猛暑の狂乱。住人たちの鬼畜の振る舞いへの罵倒と徹底して容赦なく書き連ねる櫛木さんへの称賛が交互にくるすごいジャブ。凄まじさにノックアウト寸前。人間であることをやめたくなる。ゲス、クズ、クソがああと心の雄叫びが止まらないけど、読む手も止まらない。恐るべし櫛木さん。参りました。2021/04/28

うどん

52
面白かった!でもとても閉塞的なお話でこの時期に読むものではなかったような…。2020/04/22

Junichi Yamaguchi

48
『こんな町』… 閉鎖的な町。 憎悪の町。 嫌悪の町。 櫛木さんの描写する報復という雷は、避雷針では受け止められない。。2018/08/07

Kazuko Ohta

40
私なんかは映画館に行ける立地の町でなければ住めないと思うのですが、それでも田舎暮らしにはある種の憧れがあります。町全体が家族のようで温かい。田舎とはそういうものだし、そうであってほしいと思っている。そんな思いが見事にぶった斬られるのが、坂東眞砂子の『くちぬい』や本作。よそものがいじめ抜かれる町に越してくるはめになった家庭の娘たちは何を企てているのか。これを読んで田舎暮らしなんてまっぴらごめんと思った後は、乃南アサ原作の映画『しゃぼん玉』(2016)を観て、やっぱり田舎もいいなぁと感じることをお勧めします。2018/07/15

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

39
読友さんが読んでいたので気になり購入。めちゃくちゃ村社会!よそ者は村八分!みたいな暗い感じの始まり…この話にハッピーエンドはあるのかしら…と不安ながら読み進めた。陰鬱とした空気がずーっと続く感じ。二人の女子高生が企んであるのはなんなのか…。最後はスカッとはしないものの、こういう結末に落ち着いたか…。2018/03/15

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