- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
パソコン・モバイル機器を四六時中使う現代人の脳は「バッテリー容量は同じなのにアプリだけ増えているスマホ状態」で、人類は今、史上最も脳が疲れる生活を送っている。そこに長時間労働や会社の人間関係・トラブルなどでストレスが加わると、「コップから水があふれるように」人はうつ状態になり、最悪、自殺に追い込まれる。自殺する社員とはどんなタイプか、社員を自殺させる会社の問題点は何か? 約30社の産業医を務め、のべ数万人の社員を診てきた著者が、過労自殺の原因と対処法を教える現代人必読の1冊。【目次】はじめに/第1章 産業医とは何をするのか?/第2章 電通自殺事件はなぜ起こったのか?/第3章 会社でうつに追い詰められやすい人たち/第4章 社員をうつや自殺に追い込む会社の構造/第5章 過労自殺を防ぐために個人と会社にできること/おわりに
目次
はじめに
第1章 産業医とは何をするのか?
第2章 電通自殺事件はなぜ起こったのか?
第3章 会社でうつに追い詰められやすい人たち
第4章 社員をうつや自殺に追い込む会社の構造
第5章 過労自殺を防ぐために個人と会社にできること
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
72
タイトルはすこし大げさかな。現役産業医の先生が産業医とは、電通自殺事件について、会社でうつに追い詰められやすい人たち、社員をうつや自殺に追い込む会社の構造、過労自殺を防ぐために個人と会社にできることの5章で構成。例え話はよくわかった。「現代人の脳はバッテリー容量は同じでアプリが増えたスマホ状態」や社訓をパソコンのOSにたとえたらなど。あとはさんま御殿で一番疲れるのは、さんまよりひな壇芸人・・・図書館本2017/07/11
けんとまん1007
30
産業医という視点から書かれているので、これまでよくあった論調と少し異なるのがいいと思う。多少なりとも、そのあたりとの関りがあったので、企業・本人・産業医の関係性が、とてもよくわかる。ストレスが無いことは、ありえないと思うし、適度なストレスは必要だと思っている。それを踏まえてもなお、絶えず、見直すことが大切。そのためには、外部への眼が不可欠だと思う。2019/03/07
skunk_c
20
文章は平易で読みやすい。内容は産業医とはから始まり、電通事件への著者なりの分析(越権と断りつつ)、会社でうつになりやすい人、過労自殺に追い込みやすい会社の構造など、タイトルから読み手に期待させる実話集ではなく、過労死やうつを防止するハウツー本的内容。しかし職業柄多数の現場を見ての内容で、現実的な捉え方であるため、かなり参考になる。OJTに関しては「背中で教える」のではなく、これからは説明上手な上司が求められるとの指摘は同感。言葉で説明できないことを部下の「甘え」と突き放して上司が逃げる時代は終わったのだ。2017/08/10
ゆうゆう
12
産業医は会社と従業員の双方に中立な立場、だけど、究極的には働く人間の味方なんだろうなぁ。健康管理センターのような外向きハードを作っても、ノー残業デーのようなソフトが定着するのは難しいのが残念だ。現代人の脳を「バッテリー容量は増えないのにアプリだけが増え続けるスマホ」にたとえ、脳が慢性的な疲労状態に陥ると言われると、納得しかない。バッテリーを無駄に消費しない働き方、ほどほどなのかしら…田園都市線住民はうつ病が治りにくいのフレーズが、この本一番の驚きだった。2019/06/19
ふたば
9
世の中は変化していく。それは当然のことで、そうでなければならないと思う。会社のありかたも、少しずつ良くなっていくべきであるし、不都合な点は改正していかなければならない。しかし、安易に今までをタダ否定するというのはいただけない。調理師の学校を卒業後一年で、ミシュランの星を獲得したという職人を例にとって、背中を見て学べは古い、教えれば一年でそこまで到達するという主張があった。それは違うと思う。人から教わったことで身に残るものは少ない。自分の努力で取得したのではない知識には力がない。2018/09/08
-
- 電子書籍
- ものづくりの現場で問題が起きたときに読…
-
- 電子書籍
- 社畜と少女の1800日【単話版】 67…