内容説明
深夜のラジオ放送に熱中し、将来は映画監督になることを夢見る、どこにでもいる普通の少年、横山雄二。そんな彼が苦労の末、見事放送局にアナウンサーとして合格。持ち前のバイタリティーで人気アナウンサーへの階段を上っていたが、ある事件をきっかけに会社で孤立してしまう。自暴自棄になりかけた雄二を救ったのは「家族の愛」と、少年時代夢中になって聴いていた「ラジオ」だった。広島県の人気アナウンサー「天才!横山雄二」が描く感涙の物語。
著者等紹介
横山雄二[ヨコヤマユウジ]
1967年生まれ。宮崎県出身。1989年、株式会社中国放送に入社。アナウンサーを主軸にテレビやラジオのバラエティ番組出演から、映画監督・俳優・歌手活動・作詞・俳句など、多彩なジャンルで活躍。主演映画『ラジオの恋』はアメリカのシネマベルデ映画祭で観客賞を受賞。映画監督作品『浮気なストリッパー』では、ミニシアターの観客動員記録を塗り替え、2015年には第52回ギャラクシー賞・DJパーソナリティ賞を受賞するなど数々の話題を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初雪ハロー
120
角川KADOKAWAさんあったこと、凄いです。2018/12/10
nyaoko
78
広島RCCのアナウンサー横山さんの自伝的小説です。先日、4刷突入だとラジオで言ってました。ええ、もう、広島じゃ有名な方です。自己紹介には必ず「天才横山雄二です」朝のラジオで下ネタ噛まして怒られるし、カープの批判してリスナーに怒られるし、会社にトコトン嫌われてテレビから干されるし、それでもこの人の事、私も含めて広島の人は大好きなんです。裏表がなくて、見た事、思った事を誤魔化さず、濁さず、きちんと言葉に出して言える素晴らしいアナウンサーだと思います。本の中身は想像を遥かに超えて号泣しちゃいました。2018/10/28
蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
75
広島のRCC中国放送の人気アナウンサーの自伝的小説。それがローカル出版ではなく全国区のハルキ文庫で出るのは何故か?。読めば理由がよくわかる(おまけに帯に推薦文を寄せているのが爆笑問題・太田光である)。地元の縁で手に取ったのだが、読んでみて全く苦じゃない軽快な文章である。地方のアナウンサーの実態なんて新鮮な話である。一人の人間の半生故に、色んなものが詰まっている。野心も自慢も反省も。中でも顕著なのは「親子」と「会社」。素晴らしく良い御両親であり、会社はあくまでも会社である。辛い涙も嬉しい涙もある涙の1冊。2018/10/19
カープ坊や
25
指折り数えて待ち続けた本書の発売。 広島県人とradikoで広島のラジオを聴いている全国のリスナーさん以外には なかなか興味の持てない一冊でしょうが 天才・横山雄二アナの自伝的小説の本書。 泣きながら、ニヤニヤしながらの読了。 本書の話題で持ちきりになる事必至、ごぜん様さま 火曜日の放送が楽しみです。2018/10/15
CarpMeso
20
今なお続く一大青春絵巻!広島にとって特別な存在にして喋りの天才・横山雄二は如何に生まれたか。元を辿ると実は、どこにでもいる平凡な少年だ。そんな彼がひたすら憧れを追い求める姿に、いつしかすっかり感化され、同化して、一喜一憂しながら共に歩める。少年の眼差しのまま、青春の心意気のまま、突き進み続けられるエネルギーに感服しきり。同時に彼にとって「家族」は、途轍もなく大きな存在たり続けたと知る。そうか、もっと素直に、親が、家族が好きだと言ってしまえばいいんだな。まだまだ、語りつくせぬ想いが次々湧いてくる一冊!2018/11/17