内容説明
イカれた荒くれ連中が集まるイギリス空軍の傭兵部隊。戦争がいちだんと激しさを増してゆく中、飛行機の操縦だけがとりえのリックは、相変わらずの自信過剰で、仲間たちにからかわれたり呆れられたりしながらも、エースパイロットを目指して奮闘していた――。第一次世界大戦のヨーロッパを舞台に、大空を翔けめぐる騎士(バカ)たちの活躍を描く、熱血アクション・コメディ。待望の第2弾登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
道化
10
コメディを冠しつつ、須賀さんらしく容赦のない展開でした。全く知識も興味もなくても読ませるところがすごいです。この時代のことを少し知りたくなりました。2011/01/23
nagi
7
第一次世界大戦の終了まで。戦争の悲惨さがきっちり描かれているのにも関わらず、相変わらずの馬鹿っぷりも健在なのが素晴らしい。敵方のドイツ兵には実在の人物が多いとのことだったので、wikiでその生涯を確認したら...ため息が出てしまう結果でした(..)。リック達はどんな人生を歩んだのだろう。2018/06/03
せいや
6
★★★☆☆ 普段はおバカに振舞っていても、皆それぞれに色んな人生があったんだなぁ……。時代背景は重いけれど軽く読めて、でも胸にもやもやとわだかまるものがちょっと残る、そんな話だった。シャーロットは芯が強くて可愛い。あとがきに、「いつか第二次大戦モノを書いてしまうかもしれない」と書かれていて、ああそれが神の棘なのね、と納得。2015/10/12
みかづき
6
ウラジーミル・カパうんたらかんたら~ッ!!一度しか出てきていない本名を覚えるのは無理だった。ドイツ軍のガス兵器なみに無理。話そのものももちろんよかったんだけれど、個人的には章タイトルがいちいちよかったです。あとラテンの本気を見た。義勇軍の最前線だけではなく、一次大戦下の各国の状況を垣間見ることができたのも興味深かったです。2012/08/28
にわ
6
バカだけどヘビー、ヘビーだけどバカ。今回はヒヨコ氏(爆)さえも純然たるバカではなかった。男たちの正義や大義みたいなものが壊れていくドイツ側の話はとても須賀さんらしいと思った(笑)それにしても、今巻、子持ちだとかシスコンだとかヒヨコだとか、戦場シーンのヘビーさに反比例して爆笑もののネタが増えてる気がする。2010/08/26