内容説明
戦後70年を超え、戦時体験を聞く機会もなくなってきた昨今。この飽食の時代に、改めて戦時の食生活を振り返ることで、当時に思いを馳せ現在の平和をかみ締めることができるのではないだろうか……。そこで…! 『豆腐百珍百番勝負』で江戸時代の食生活にチャレンジした花屋兼漫画家の花福こざるが、戦時中のごはんを作ってみました。ふかしイモ・おから・すいとんなどのよく聞かれた料理から、どんぐり・雑草・ウサギなどの未知数食材、そして塩作り・ザリガニ釣り・米搗きなどの体当たり取材まで、美味と悶絶のハザマから当時の世情も垣間見え、読んだあなたも思わず食べたくなっちゃう…!? 著者の軽妙でユーモアあふれる筆致で描かれる実食コミックエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chatnoir
15
戦争を含む割には読み心地が軽いかな。戦中戦後、何を食べていましたか?とそれを経験した方に聞いて、作って食べてみる本。当時は材料も燃料も不足する中での調理で、そうとうひもじい思いや、味など二の次の食事をしていたのだろう。でも、現代ではそれが健康食になっていたりする...粟のおかゆや生麩は美味しそうだった。フスマはたぶんものすごく美味しくなかっただろうけど、最近それを使ったクッキーですごく美味しいのを食べた。戦争がないっていいね...本当にそれを知っている世代は減りつつあって、もっと記録に残して欲しいと思う。2018/03/25
刹那
7
あんまり食べたくないなー(笑)どんぐりは渋いらしい!!2018/05/28
チョビ
7
漫画の「この世界の片隅に」でも戦時中のごはん紹介がされていたが、その実践版?というところ。素材が紹介されて、それを著者(本業が花屋さんなので知識はある程度あるっぽい)が調理をする、というものだが、担当さんが「投げるだけ」なところがあるので、それに右往左往する著者を楽しむ漫画というところか。ただし今の食材は品種改良がかなりされているらしいし、自分も一部雑穀なんかは食しているので、そんなに抵抗がなく読めてしまった…。絵がとにかく可愛いです!2017/09/25
Lazy Girl
5
戦争中に食べていたものを現代の食材で再現してみるエッセイ。戦争という重いテーマだけれど、ゆる~く描かれているのでさくっと読めた。けれど平和に対する思いは伝わります。どの食材も品種改良で美味しくなっちゃって、再現は難しいよね。2017/10/01
noko
3
八月だから戦争関係の本を読んでみた。戦地に行った人は勿論、戦地に行っていない人も、いきていくのは大変な時代だったんだな。戦争を知る時代の人が少なくなっていて、当時の事を記録しておくのは大切な事だと思う。死んだ祖父は、粟を食べていた話をしていたな。我が子と秋になると公園に拾いにいく、どんぐり。食べられるのは知ってたけれど、苦いとは残念。美味しいご飯が毎日食べられるって、本当に幸せなことなんだね。みんなで仲良くしたいね。2019/08/27
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