新潮選書<br> 閉された言語・日本語の世界【増補新版】(新潮選書)

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新潮選書
閉された言語・日本語の世界【増補新版】(新潮選書)

  • 著者名:鈴木孝夫【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 新潮社(2017/08発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106037979

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内容説明

日本語が、世界に稀な特徴を持っていることを知っていますか? 日本語を話す人=日本人という事実上の単一言語国家であり、侵略された経験がない日本人は、いかなる言語を育んできたのか。言語社会学の第一人者が、言葉と文化への深い洞察をもとに、日本語観、外国観、そして私たちの自己像を考える。時代を経ても色褪せぬ論考。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

11
岩波文庫の文語訳新約聖書の巻末の文章にもあったと思うけれど、日本人はその文章が晦渋なほどありがたみがあるものとして認識すると、本書でも語られる次第。某批評の神様の文章もそういえばそんな感じ。小谷野敦さんも切っ先を向けていたのもそんな理由だったか。本書では日本語批判がなされているわけで、「明晰なものは日本語ではない」などと主張してみたり、片や音訓相通の言語習慣を讃えてみたりと。しかしその閉鎖性に関しては一貫して問題視してて、ゲーテがいうように「外国語を知らない者は、自国の言語についても何も知らない」の構え。2017/04/14

みつ

8
先日逝去した著者による、日本語論から始まり日本文化論に及ぶ一冊。2017年の増補新版ではあるが、既読の1975年初版を多く踏襲している印象。音節構成が単純な日本語の特性から仮名表記がローマ字表記よりも便利な点(p47以下)、視覚に依存する「テレビ型言語」としての特性(p81以下)、漢字に音訓両方が当てられることの意義(p89以下)などがわかりやすく説かれる。後半の日本文化論では今なお妥当するところがある一方、近年増加する英語を学んでいない外国人との意思疎通手段など新たな課題に関しては、また別の考察が必要。2021/03/07

アンゴ

3
★★★★★ 日本人がいだく日本語への幻想的言語観を身近で分かりやすい例を挙げながら、その行動原理を平易な文章で腑分けしていく名著。原著上梓は1975年だが、現在からみて論理的正当性がまったく陳腐化することなく、学問に対する著者の先見性と当時の趨勢に引きずられない客観的態度に敬服する。 第5章の「日本における外国語教育」に対する提言は、現在欧州で主流となるCEFRの理念とcan doそのものを示唆している。著者の半世紀前の提言が生かされていない、国語、日本語周辺の学者たちの怠慢の状況証拠ともいえる。2023/12/12

Kazuo Ebihara

3
本書は、1975年に刊行され、 2017年、新潮選書50周年を期に加筆修正し、 新版として再刊されたもの。 日本語と世界の諸言語との縦横な比較。 言葉と文字と文化を巡る様々な考察。 日本語論から日本人論へ展開。 時代を全く感じさせない作品でした。2020/03/04

あぎる

2
外国文化は、人同士の交流によってもたらされるのが普通。良いものも悪いものも強制的に入ってくる。しかし日本は、それを書物を通しておこなってきた。周囲を海に囲まれていて、よその人間が容易に入ってこられないからだ。それゆえ自国に都合の良いもののみを取り入れてきた。これが外国文化を良いものとして、やたらに有難がる姿勢に繋がっている。また自国文化を卑下する態度にも繋がっている。話は言語にとどまらない。文化全体に及んでいる。2020/03/24

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