内容説明
メタマテリアルとは,光または電磁波に対して特異な応答を示す人工材料を指し,光学迷彩(透明マント)や,従来の理論的限界を打ち破るレンズなど,常識を超えた応用技術を可能にするものとして期待されています.
「負の屈折率」など,自然界の物質にはない性質をもつメタマテリアルの登場により,これまでの電磁気学や光学の理論では考えられない現象が次々と発見されました.
本書は,従来の光学および,結晶光学などの関連理論を,メタマテリアルを含んだ形に拡張・再構成して,基礎からわかりやすく体系化します.
メタマテリアルの応用や,その特性の理解において必要となる知識を身につけることができ,各種の光学応用分野の技術者・研究者に役立つ内容となっています.
目次
1章 メタマテリアル概論
2章 電磁波の基本的性質
3章 屈折と反射
4章 偏光と偏光度
5章 結晶光学の基礎
6章 各種結晶の分類と光学的性質
7章 旋光性媒質
8章 吸収性媒質と二色性
9章 メタマテリアルにおける光学的異方性
10章 メタマテリアルを用いた導波構造
11章 電磁界解析と伝送線路理論
12章 非線形光学の基礎と応用
13章 メタマテリアルの応用