文春文庫<br> 関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛

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文春文庫
関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛

  • 著者名:佐藤雅美
  • 価格 ¥743(本体¥676)
  • 文藝春秋(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167908652

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内容説明

相州と上州、それぞれの関所破りの意外な始末。

上州玉村で道案内が殺され、道案内を殺した定次郎は子分を連れてそのまま姿を消した。
同じころ、保土ヶ谷の道案内角太郎を殺した河童の六こと六蔵を追って、
八州廻りの桑山十兵衛は河童の六の出身、相州の松田まで足を延ばす道すがら、
鐘撞き講で金を集める破れ坊主を懲らしめる。
だが、肝心の保土ヶ谷の一件は、わからずじまいとなり江戸へと戻ってきた。
すると、日光例幣使街道の上州玉村宿のそばにある竹田村で、
朝早くに川向こうの穂波村から、鉄砲の玉が飛んできたという訴えが。
玉村では、侠客の定次郎一味が、玉村の道案内を殺し、大戸の関所を破ったとの知らせが。
玉村の道案内の後任を決める必要もあり、十兵衛はそのまま上州へと向かう。

十兵衛は、鉄砲をきっかけに、定次郎一味の足跡を見つけられると考えるのだが……。
破れかぶれになり、関所破りで、せめて名を上げようとする侠客たち。
そして、姿を消した河童の六はいずこへ流れたのか。
人の欲を見つめて関八州を経巡る十兵衛が、侠客の最後にみせる粋なはからい。
そして、二つの殺しは、意外な展開に……。

十兵衛は、首尾よく彼らを捕えることができるのか。
ご存じ、人気時代小説・八州廻り桑山十兵衛シリーズ待望の第9巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

54
関所破り対十兵衛といったところでしょうか。名をあげようとする浪人たち相手に十兵衛は首を捉えることができるのかという対決に引き込まれました。2020/12/12

rokoroko

15
関東の旅行記見たいで楽しい。日光例幣使街道も実際に歩いた時の事思い出す2021/07/27

qoop

5
八洲廻りの活躍を描いたシリーズ9冊目。ミスも犯し意地も張る人間臭い主人公。が、そこに強く焦点を当てず、展開の中で人柄を写す塩梅の巧さは著者の持ち味の一つ。決してキャラクター小説に落とし込むことなく、時代考証によって登場人物全員に命を吹き込み、時代そのものを物語るかのように感じられる。八州廻りと対立するアウトサイダーたちを単なる悪役として書くのではなく、かといって美化することもなく、その行動に彼らなりの規範を与えて説得力を持たせることで厚みのある存在感を生んでいる。相変わらず面白かった。2017/06/10

moon-shot

3
相州と上州で八州廻りの手下の道案内が殺されて関所が破られる事件が起きた。関東一円を巡る十兵衛と犯人の追跡劇が始まります。とは言うものの、いつもながら行く先々で待ち受ける様々な事件。溝の口では時の鐘をさぼる生臭坊主を成敗し、上州穂波では発砲事件を調べ、小山では金を巡った騙し合いに大岡裁き、茂原では豪農の乗っ取り騒ぎに乗じた悪巧みを見抜き、その合間に妻の登勢との間に子供が産まれて相変わらず忙しい。最後に捕まった上州の定次郎は悪者とは言えちょっと国定忠治を思わせる侠客で、今回は股旅物の味わいがある第九巻でした。2024/01/26

ろかす

0
佐藤先生の作品は、江戸時代の司法制度や庶民の決まりをしっかりと調査してドラマに活かしている。 八州廻り というポピュラーだけど胡散臭いこの仕事を楽しませてくれる本シリーズ。 その他のシリーズも併せて、いつまでも続いてほしいものです^^2017/07/24

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