内容説明
“イヤミスの女王”の最も危険なサスペンス。
1962年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇の中に葬られた。
時は流れて、バブル全盛の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」でセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」――それは、沙保里の人生唯一の“汚点”とも言える男の呪縛だった。
そして嵐の夜、セレブママたちが集うチャリティ・バザーの最中に、第二の惨劇が幕を開ける。
2013年まで半世紀にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時、かつてない驚愕と戦慄に襲われる!!
大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』をはじめ、“イヤミスの女王”として女性を中心に熱狂的な支持を受ける著者が放った、最も危険なミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
85
真梨さん劇場を堪能。鸚鵡楼と呼ばれる場所で繰り返される惨劇。混乱混沌は控えめで読みやすく、すべて繋がったときの驚きが楽しいけれど、きわどい場面もあるので読み手を選ぶかも。「心が乾いたときは、真梨さんの小説を読みましょう」という黒木瞳さんの解説がよかった。2021/04/27
りゅう☆
77
1962年、鸚鵡楼で殺人事件が。時は1991年、鸚鵡楼の跡地の高級マンションに暮らす沙保里はまだ5歳の息子に怯えていた。夫との子なのに元恋人航一の面影があったから。彼は4人の児童性的虐待の罪を犯した犯罪者。その航一が釈放され…。少女売春、バブル期のセレブ達、イヤな気持ちにさせる沙保里のエッセイ、動物虐待、男漁りする男娼etc。眉間に皺が寄りっぱなし。殺人事件の真相に辿り着くミスリードに驚かされ、夢中になって伏線を探すことの繰り返し。「アンタノ オナマエ ナンテェーノ」鸚鵡の言葉になるほど。一気読みでした。2023/11/28
えりこんぐ
74
一冊前が感動の嵐だったので、180度違う世界に浸ろうと真梨さんをチョイス📕 「鸚鵡楼」から始まった惨劇が、時代を経ながら死人が増える。今回も狂気と死体の山だけど、比較的シンプルでメモらずとも人物が理解できた。どんでん返しもなるほどねっとスッキリ。 駿と依子がいちばん哀れに思える..。【積読8】2019/09/21
NADIA
60
1962年、まだ開発前の西新宿から物語は始まる。2013年に真相が明らかにされるこの物語は、裏表紙の紹介文によると「"イヤミスの女王"史上最も危険なサスペンス」とあるが、あんまり賛同できない。ミスリードは効いていたけど、真相と結末があまりにも唐突過ぎる感じ。ヒロインのエッセイリストが自分の周囲をネタに書いたエッセイ(ほぼ悪口)は世間で評判になるような代物ではないと思う。それでもバブル期の浮ついた世相が感じられる部分はとても面白かった。思わず手に取ってしまうタイトルが秀逸。2019/08/01
JKD
59
読み終わってから伏線に気づく悔しさ。イヤミス度はそれほど高くないけど、所々に散りばめられている嫌悪感はさすがです。登場人物がたくさん出てくるので、どんどん複雑になってきますが、最後にさくっとまとまる納得の爽快感はほんとクセになります。 2015/07/26
-
- 電子書籍
- はたらく魔王さま!【分冊版】 216 …
-
- 電子書籍
- インディアスの破壊についての簡潔な報告…
-
- 電子書籍
- やさしく!ぐーるぐる真紀(2) RYU…
-
- 電子書籍
- 青葉くんに聞きたいこと 分冊版(5) …
-
- 電子書籍
- 組織が活きる チームビルディング 成果…




