内容説明
旗本の妻女を次々に犯し、無辜の民をも容赦なく斬る――。質実英邁と目されていた将軍家世継・徳川家慶が突如豹変し、乱行を重ねていた。家慶は何故豹変したのか、本物なのか。その鍵は、四年前に没したはずの近藤重蔵にあった。蝦夷地に秘められた謎を探る狂四郎。襲いかかる公儀隠密、最強の刺客明日心剣。謎と謎が交錯し、淫靡なエロティシズムが匂い立つ出色のシリーズ第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
19
図書館本。集英社文庫版既読。読むのは三回目でストーリーもほぼ覚えているのに、面白くて夢中になってしまう。狂四郎のシリーズの中でも本作はわかりやすくて気に入っている。新潮文庫版のカバー絵では、狂四郎の顔がのっぺらぼうになっているのが特にいい。集英社版カバー絵の狂四郎の顔は、個人的にイメージしているものと違うので、見るたびに違和感がある。狂四郎を読むなら、やはり本家の新潮文庫かな。2023/02/04
いえのぶ
0
徳川将軍の世継の家慶が上洛の後、突然別人のように人が変わってしまった。松前藩も巻き込んで事件が広がる。2013/01/03