内容説明
土佐に生まれた作家が渾身の筆で描いた初の歴史大河小説。わずか14歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。帰国から2年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はれひめ
40
私が好きなと言うより感嘆の一言に尽きる偉人ジョン万次郎のお話。幕末の土佐の漁師村の実家は赤貧。幼少期の万次郎の不遇エピソードは、ビビる大木がジョン万次郎資料館の名誉館長就任番組で紹介されていてビックリしたのを思い出した。でも彼を導く味方もいる。当時の日米の捕鯨の様子の対比も興味深い。さぁ物語はここからだ。次編へ。2017/09/19
ツバメマン★こち亀読破中
30
久々の山本一力!ジョン万次郎の幼少からの物語、そして万次郎を助ける船の船長、ウィリアム・ホイットフィールドについても描かれています。万次郎の波乱万丈の人生がスタート!次巻へGO!2017/05/07
Mark
28
少年時代に読んだジョン万次郎の物語は、海外に対する自分の憧憬を育み、人生に大きな影響を与えてくれました。よく知られている話ではありますが、万次郎を救出するホイットフィールド船長の話から始まる構成には意表を突かれました。土佐とニューベッドフォード、遠く離れた場所を発した二つの航跡が運命的に交わるという奇跡。幕末日本史に欠かせない人物ですが、いつか大河ドラマにならないかと期待しています。2024/06/11
またべえ
25
ニュージーランドにカイコウラという港町があります。この町の沖合では、マッコウクジラを見ることができます。19世紀中頃、アメリカでは捕鯨が盛んに行われていました。大西洋のマッコウクジラは激減します。新しい漁場を求めて、漁師たちは太平洋・日本近海を目指します。しかし、幸いにもマッコウクジラは獲り尽くされることはありませんでした。私の死ぬまでにしたいことの一つは、カイコウラでホエールウォッチングを楽しむこと。マッコウクジラたちには、私の死ぬまでとは言わず、未来永劫、地球上に存在し続けてほしいと思います。2018/11/02
との@恥をかいて気分すっきり。
24
ジョン万次郎の貧しかった少年時代の様子、土佐の漁業の仕方など当時の生活ぶりが丁寧に描かれている。万次郎少年の秀でた能力と真っ直ぐな性格が大きな成功へと繋がっていくことを予感させる。2014/11/17
-
- 電子書籍
- ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切な…
-
- 電子書籍
- Kの葬列 2 マーガレットコミックスD…
-
- 電子書籍
- きれいなほうと呼ばれたい(分冊版) 【…
-
- 電子書籍
- PTAデビュー!! - 本編 ご近所の…