内容説明
知れば知るほど怖くなる“感染”のはなし。感染症とは“うつる病気”です。細菌やウイルス、真菌や原虫などの感染症の原因となる微生物が体内に侵入して増えると“感染”です。近年、世界はさまざまな怖い感染症の脅威に曝されています。地球人口が75億を超え、世界に張り巡らされた航空網と高速大量輸送システムを背景に、世界規模の流行を引き起こしやすい社会状況となっているのです。(「はじめに」より抜粋)。 ○本書の目次より/エボラ出血熱―怖ろしい奇病/ジカウイルス―ウガンダの森の奥で発見/梅毒―若い世代に激増する感染症/ペスト―ヨーロッパ中世の黒死病/天然痘―文明を破壊した感染症/破傷風―災害時に発生する恐怖/狂犬病―発症すれば致死率ほぼ100パーセント/風疹―胎児に障害を与える怖いウイルス/アタマジラミ―したかかな増殖力と痒み……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
104
コロナが完全に収束できないままもう2年近くになる。この本を詠んでいると太古の昔から人は感染症との戦いだったことを知る。コレラ、ペスト、マラリアは日本ではほとんど無くなったように思うが梅毒などは逆に増加しているという。そして気になったのが結核。昭和20年代をピークに減ったとはいえ現在では数字的には毎日6人が亡くなっているという。狂犬病もいろんなペットや海外に行ったりシて感染することもあり得る。感染症は他人事ではない。コロナで痛いほど思い知らされた。感染症の怖さもっと知らせるべきだと感じた。2022/04/28
★YUKA★
44
交通手段が発達した現代、一部の地域でしか発生していなかった感染症が、いつ日本に入ってきてもおかしくないんだな、と怖くなります。2017/11/19
こも 旧柏バカ一代
33
マジでガクブル状態。:(;゙゚'ω゚'):近年流行った。エボラ出血熱、MARSコロナウィルス、ジカウィルス(リオ五輪危機)、デング熱とデング出血熱、マラリア、梅毒、過去に流行った。ペスト、コレラ、黄熱病、天然痘(文化を破壊した)。よみがえって流行りだした。結核、破傷風(災害地で)、麻疹、狂犬病。警戒すべき病気。風疹、アタマジラミ、マダニ、ノロウィルス、O157。油断したら喰われる。そしてリオ五輪の時もジカ熱が流行ってたな、でも開催した。前例があるんだな。そっちは大丈夫だったとしても熱中症は解決してない。2020/03/17
えっくん
26
★★★★☆感染症専門家として最近TVでもお目にかかる機会が多くなった著者が、感染症ごとにその恐ろしさを解説した本です。有史以来、人類は感染症との闘いの歴史でもあり、感染症は自ら信じていた宗教をも変えてしまうというそんな薀蓄も紹介されていました。文明が発達して、人の異動が容易となり、温暖化によりウィルスを媒介する蚊の生息域が広がるなど感染症のリスクはさらに高まっているそうです。蚊は人類にとって最も怖ろしい生物だということで、まだまだワクチンそのものが完成していない感染症もたくさんあることが気がかりです。2020/06/06
ショコラテ
24
日本ではほとんど見られなくなった感染症だとしても、流行地から来日した人から広がる可能性があることが怖い。世界は良い意味でも悪い意味でも狭くなったということ。『震える舌』を見て以来、破傷風が怖いのだけど、そこら中に普通に存在する菌だと書かれていてより怖くなる。じゃあ、子どもの頃転んだりして怪我した際、罹患しなかったのはただの幸運だったのかと。麻疹ワクチンももう切れてるだろうし、ワクチン打った方がいいのかなぁ。田舎の町医者にワクチンあるのかなぁ。と考えるくらいには怖かった。2020/08/13
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