内容説明
『こころ』『吾輩は猫である』『三四郎』……誰もが題名を知っている夏目漱石の小説ですが,じっくりと読んでみたことはありますか? 高校時代から現在まで何度もその著作を読み直してきた著者が,作品に込められた漱石の思いを読み解きます.一〇〇年以上読み継がれてきた,漱石作品の魅力を再発見してみませんか.
目次
目 次
はじめに
第1章 文明社会はギリギリだ~『吾輩は猫である』を読む~
苦しいイギリス留学/ユーモラスで博覧強記な作品/漱石の多面性/猫が見た銭湯/漱石は裸体画がお好き/表面だけの文明開化/人間は平等が嫌い?/カーライルという人/鼻毛を抜く漱石と抜かない鴎外/金持ち嫌いの漱石/博士号と漱石/漱石が博士号を嫌ったわけ/首懸の松と死への衝動/水の流れと死のかげ/鏡と自己意識/みなが病む時代/のぼせた群衆
コラム1 漱石は神秘的なものがお好き?
第2章 『三四郎』『それから』『門』を読む~人間はどう変わるか~
前期三部作/ビルドゥングスロマン/三四郎の場合──汽車に乗って文明の世界へ/二つの世界/代助の場合──死んだような男/頭脳から肉体へ/宗助の場合/友情と愛/漱石のエロスとタブー/深まる愛の形/主人公の実存的不安/三四郎の不安/文明批評と時事問題/明治の腐敗/伊藤博文暗殺事件/崖の上から満州へ
コラム2 漱石の好みの女性は?
第3章 『こころ』を読む~受け継がれる物語~
『こころ』を読む意味/『こころ』の構造/先生との出会い/成長しあう師弟関係/同性のあいだに成立する関係/先生と父/先生の過去/死のかげ/なぜkは死んだのか/男たちだけの秘密/ドッペルゲンガー/殉死ということ/最後の殉死/語り継がれる物語/なにを引き継ぐか/この時代に伝えるべきこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
たくのみ
うずら
退院した雨巫女。
ともすけ
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