内容説明
森友学園問題、天下り問題、年金問題、消費増税10%論――。
じつは、すべてのニュースがある「ひとつの事実」でつながっている。
官僚たちの「思惑」と「行動原理」を理解すると、経済ニュースの真相が見えてくる!
「御用メディア」に成り下がった大手新聞・テレビが報道できない「官僚大国」の全貌を、元財務官僚で霞が関を知り尽くす著者が暴く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
官僚出身の著者だけあり、言葉遊びにたけ国家に対しては責任を取らない人が上に行く官僚の特性がよくわかると感じました。一番問題なのは立法なのに何もできない無能な政治家かなとも思います。2025/05/18
警蓮社峻譽身阿
17
森友、加計学園問題が表面化した頃の出版。元バリバリの財務官僚の著者が、マスコミでは報道されない官僚の行動原理を基に問題を分析する。森友は、近畿財務局担当者のミスが発端で、ミスとは言えない官僚が火消しを間違えたのでは。加計学園は、文科省と内閣府の綱引きの中で文科省が面子を保つために負けの言い訳を首相のせいにした。というもの。かなりリアリティーがあり納得感がある。官僚機構の仕組みをもっと理解しないと政治は理解の端緒にも立てないのかも。2024/07/12
KAN
15
名前はよく見かけていたし、元財務省官僚ということも何処かで聞いていて、関心はあったが、著書を読むのは初めて。森友・加計問題の本質を元官僚という観点から明快に切り込んでいる。先に呼んだ小川氏のほうが分析は細かいが、官僚の立場、考えかたがよく分かるだけに、納得の行く分析になっている。マスコミ・政治家からは見通せない本質的・構造的問題がそこに横たわっている。後半はその官僚支配体制(それを官僚自身も気がついていない、既得権益を守ること=善であり、国のためである、という考え方)の問題点、改善点が指摘されている。2017/11/11
まゆまゆ
13
森友学園問題は単なる近畿財務局の事務手続きミス、加計学園問題は内閣府と文科省、農林省の省益問題であって、政治家云々の問題ではないと客観的事実から論破する。この部分以外は筆者の他の著書の焼き直し。政治家を巻き込んだ既得権の打破が一番の課題という状況はいつまでも変わらないなぁ……2018/02/08
ステビア
12
なかなか充実した本では。モリ・カケ問題の真実と政府提出法案の成り立ちに多くの頁を割いている。2018/02/28